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小田孔明、平均パット賞受賞
最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップで逆転1位を狙ったが、残念ながらわずか0.2ヤード差で敗れた。
「あとちょっとでしたからねぇ、そりゃ悔しいっスよ!」と、体重90キロの体躯で地団駄を踏みつつ「その代わりといっては何ですが」と、分厚い胸板をグイと張り「今年は新たな境地をお見せすることが出来ました・・・!」。
部門別ランキングでの記念すべき“初受賞”は意外にも、平均パット賞で1位だ。
同賞は1992年から、パーオンしたホールだけを対象に、パーオンホールのパット数を、パーオンホール数で割り、1ホール当たりの平均として算出している。
グリーン上での今季の最小ストローク1.7573を記録したパット巧者は「実は小さいのも上手いんですよ」。
父・憲翁さんの「地獄の特訓」で培われた屈強な身体は元来の器用さで、同時に繊細さを併せ持つことをアピールした。
飛距離と小技。
この2つが合わされば、鬼に金棒。
三国志のヒーローと同じ名を持つ30歳はシード2年目の今季、11月のカシオワールドオープンで念願のツアー初優勝を飾るなど、年々着実に進化をとげている。
今年は、ほかにバーディ率で3位。
「来年は平均パットとバーディ率、そして飛距離で1位を狙います!」。
天下取りをにらんだ巧妙な策略は、孔明という名の通り。
その3つが合わされば、おのずと今季以上の結果がついてくるという算段だ。
※平均パット賞受賞の小田には、社団法人 日本ゴルフツアー機構より記念のトロフィとサッポロビール株式会社より副賞として『エビスビール1年分』 が贈られました。
※平均パット数は、パーオンしたホールを対象にパーオンホールのパット数を、パーオンホール数で割った1ホール当たりの平均パット数を指します。