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片山晋呉が2年ぶり4度目の栄冠 「2008 報知プロスポーツ大賞」

今シーズンを振り返ってみても、「自分の中でも忘れられない最高のシーズン」となった。

5月に行われた『日本プロゴルフ選手権』で24勝目。
そして、「プロゴルファーになって一番勝ちたい試合」と言うほど思い入れが強い『日本オープンゴルフ選手権競技』では、ツアー通算25勝を達成。
これらの優勝で自身初の日本タイトル年間2勝を果たした。

35歳8ヶ月19日という史上3番目の若さで獲得した永久シード権は、24歳の頃に描いた目標だった。
あるテレビインタビューでは「爪の先からうぶ毛やマメまでの全てが25勝したいと思っている」と想いを語った。

そして、「獲ろうと思っていたし、獲れると思っていた」と2年ぶりに奪還した賞金王の座。こちらも5度目の獲得は尾崎将司に次いで、青木功に並ぶ歴代2位タイの記録。

「もうこれ以上はない」。

それはギャラリーや視聴者、読者に伝わるのには十分すぎる程の活躍ぶり。報知プロスポーツ大賞は、プロスポーツの各分野で最も活躍した選手を読者投票によって選ばれるもので、納得の2年ぶり4度目の受賞となった。

昨日までは『Hitachi 3 Tours Championship2008』に出場し、JGTOチームを優勝に導いた。
オフシーズンも慌しく過ぎていく中、片山は来年の『Masters』に目を向けている。

先日、中嶋常幸と話した時に、『Masters』に向けて「どうすれば良いですか?」と聞いたところ、「3試合か4試合は出ておいた方が良いんじゃないの。」というアドバイスを貰った。
アメリカやアジアの試合に出ながら、「5戦目でぶつかれれば」と話す。

後は、4年間かけてベースを作ったというスイングを、より一層理想に近づけるために、オフシーズンに修正する。「一番初めに取り組んでしまうと悪くなってしまうから」と、最後まで取っておいた修正点だ。

「これができるようになれば、今よりキャリーで5ヤードぐらい飛ぶようになる。そうすれば、1クラブ違ってくるから、更に面白くなる」。
それも、今までのスイングの改造が上手く行っている自信の表れ。

今年はシーズンの疲れを癒すのに当てる。来年の2月になれば自然とやる気が沸いてくるはずだ。

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