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片山晋呉が特別賞受賞
「自分でも、これ以上ない結果を得ることが出来たと思います」。
今年は、初優勝の98年から続けてきた勝ち星こそ途切れたが、悔いはない。4月のマスターズトーナメントで優勝まであと2打と迫った。
日本人最高の4位に入り、日本中を興奮の渦に巻き込んだ。
2009年のシーズンは、この男の快挙達成から始まったといっても過言ではない。
昨年は、10月の日本オープンで25勝目を挙げて、史上7人目となる永久シード選手の仲間入りを果たした。2年連続5度目の賞金王として壇上に立った、このジャパンゴルフツアー表彰式。
「日本では一区切りついて、自分の目標を見失いかけたとき、心の支えになったのがマスターズでした。小さい頃からの夢だったオーガスタでの優勝争い。その最終目標のために全精力を注ごうと、昨年はこの表彰式の翌日から調整を重ねてきました」。
かの地での最終18番で、見せた輝くような笑顔とガッツポーズは血の滲むような努力と鍛錬の結晶だった。
またひとつ快挙を達成して帰国したあとは、本人も苦笑いで振り返ったように、「その反動が来てしまった」。
燃え尽き症候群にかかって伸び悩んだが、それでも賞金ランキングは4位に食い込んだことには、ひそかな自負もある。
もう10年間も、トップ5を外していない。
「それを何年続けられるか、というのもこれからは、ますます大事なポイントになってくると思う」。
18歳の賞金王にもまだまだ負けない。
「来年は、また新たな目標を見つけて頑張ります」。
努力と工夫の天才が、2010年にはまたどんなサプライズを見せてくれるか。
※今年のマスターズで4位に入った片山には特別賞として、永久シード選手の青木功から記念のトロフィと、副賞としてVanaH株式会社の取締役副社長・山本泰弘さまより『天然水素水VanaH1年分』と商品券10万円分(=写真下)が贈られました。