記事
日本オープンゴルフ選手権競技 1999
通算7オーバーで単独3位の尾崎健夫
18番のセカンドもウッド。5番アイアンで打つ力が残ってなくてね。
スプーンであのへん行けばいいやっていう感じ。パー取るぞ〜っていう元気がもうなかったよ。ボギーでいいや〜ってね(結局18番はパー)。200ヤード残ったら、届く感じがしないんだ。当たる感じがしない。あそこらへんに行けばいいや〜って感じで打つしかないよ。雨がひどくて、濃霧でパットのラインもまっすぐ平坦にしか見えないしね。あの薄暗さは、トリ目の尾崎家としては非常につらいものがある。
精神的にも疲れてしまった。(このコンディションの中で)いつ何が起こるかわからないって思いながらやってたら、ほ〜んと疲れちゃった。
とにかく、次のホールへ、前へ前へとばかり考えてた。ひとホールひとホール、目前のものをこなしながらすすむって感じ。一緒にまわってるひと(東聡)との会話もする余裕ないし、キャディとも必要最低限のことだけしゃべってたよ。
(兄の)ジャンボの3アンダーは予想がついたね。(1番ホールでこの日の)1アンダーにしたときに、次またバーディ取ったら、ああ、今日は70か69でまわってくるな〜って想像ついたよ。で、(8番でも)また取ったでしょ。予想どおり。
(通算8オーバーでジャンボがあがってから)後半は、ジャンボを意識していった。(通算)8か7かには抑えないと、と思ってね。気が抜けたら、簡単に二ケタアンダーにしちゃうから。直道のスコアも予想がついたね。スタートしてみたら、この状況だと、うまくいって3(オーバー)くらいだなって感じた。悪くなって5か6(オーバー)。でも直道がどうのこうのより、自分がその位置にいかなければ意味がない。このコースで他人を追い越す、というのは恐れ多いと思うから。この大会で追い上げの優勝はないね。じ〜っとしていた人間が勝つよ。
そういう点で、きょうは15番までじっとできたかなと思う」