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カシオワールドオープン 2010
3連覇を狙う、小田孔明
ディフェンディングチャンピオンの小田孔明が、今年は3連覇を狙う。
昨年の最終日は、石川遼との最終組に、燃えに燃えた。
石川も脱帽した得意のアイアンショットはことごとくピンを刺し、通算21アンダーで圧勝した。
大会史上初の連覇を達成し、その週には決着していたかもしれない賞金レースに待ったをかけた。
そして表彰式では応援に駆けつけた、師匠で父の憲翁(のりお)さんへの日頃の感謝を口にした途端に男泣き…・・・。
今年も、初の賞金王獲りへの熱い思いを抱いて開幕戦を迎えるなり、「東建ホームメイトカップ」でこれまた連覇を達成し、ツアー通算4勝にして、優勝カップが2種類しかないことを、ちょっぴり残念がっていたものだ。
「ぜひ、他の大会のカップを」と、切望して今シーズンを戦ったが、6月にはいきなり6試合連続の予選落ちの屈辱を味わった。
突如かかったパッティングのイップスは、「手が動かなくなって・・・。30センチが入らないんだから、ゴルフになるはずがない。ほとんど病んでいた」と、ようやく復調の兆しが見えかけたのは、10月も末を迎えたころだった。
結局、今年も賞金レースに加われず仕舞いだった今シーズン。
鬱憤を晴らすのは、やっぱりこの大会だ。
3年連続の頂点は、不甲斐ない1年を晴らしてあまりあるはずだ。