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カシオワールドオープン 2010

小田孔明は「今年もディフェンディングチャンピオンらしいゴルフを」

この日24日(水)のプロアマ戦ラウンド中に、やにわにごっつい左腕を、高知の青空に向かって突き上げた。

さらに視線を上に上げ「見て!」と一声。左手で作った3本指は、強い決意の表れだ。

昨年、大会史上初の連覇を達成した小田が今年狙うはもちろん、前人未踏の3連覇。ツアーでは、98年のジャンボ尾崎(久光製薬KBCオーガスタ)と、同年にイギリスのリー・ウエストウッド(住友VISA太平洋マスターズ)が達成して以来となる快挙達成に、この男が燃えないわけはない。

闘志は満々。
だが、いまはちょっぴり体がついてこない。
ツアーでもいま流行の風邪に、屈強な肉体の持ち主でさえ、ウィルスには勝てなかった。
先週のダンロップフェニックスの最終日に感じた喉の痛み。
翌日には発熱。
今朝になって、ようやく熱は引いたが鼻水とガラガラ声は相変わらずで、この日も、はじめはマスク姿でプレーしていた。

途中、写真撮影で合流したカメラマンに「撮るときだけ外して」と頼まれた際に、「ゴムを引っ張ったら切れちゃった」と残念がったが実は、「マスクにもV3って、マジックで書いてあったんですよ」。

たとえ体調不良でも、勝利への執念はそのままだ。
今週は、大河ドラマで沸く高知で石川遼が、福山雅治さん演じる龍馬風の髪型にイメチェンしたと話題だが、小田も負けてはいない。

何パターンかある大会のポスターの中の1枚で、小田が扮するのもやっぱり、龍馬。写真撮影に臨んだのは、今年6月。
メイクや着物の着付けも合わせて約3時間に及ぶ撮影会で、気分も高まった。

今年、30回の記念大会を迎えた今大会のテーマも「龍馬をめざせ!」。ゆかりの地で、今年も主役の座は譲らない。
「体調もだいぶ良くなっているし、明日の初日にはきっと治ってる。これくらい力が抜けているほうが、多分良いゴルフが出来る。今年もディフェンディングチャンピオンらしいゴルフをする」と、小田。
風邪も、気合いで吹き飛ばすぜよ。

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