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フジサンケイクラシック 2004

プロアマ戦は、俳優の神田正輝さんとプレー。2000年大会で、7年ぶりの復活優勝を あげた尾崎健夫

川奈は、通り一遍のショットでは太刀打ちできない。硬いグリーンに球を止める、ど んなトラブルもリ カバリーする多彩な技が必要だ。
また、海沿いの断崖に横たわる川奈は、そのときどきで表情を変える。「臨機応変な ゴルフが要求されるコースでもある」と健夫はいう。
「それに対してね、そのときの自分のすべてでぶつかっていかなければどうにもなら ないんだ。少しで も弱気を出せば負ける。気持ち次第で、結果がすごく左右されるコースなんだ」と、 遠い目をして振り 返った。
2000年大会、健夫は全身全霊で川奈に立ち向かっていた。前週までの深刻なひざの痛 みを克服して、シ ョットは絶好調だった。自在に球を操っていた。あとの不安はグリーン上だけだっ た。94年から患っていたパッティング時に手が動かなくなるイップス病。その週も症 状はあったが、まさに死に物狂いでそれを振り払い、7年ぶりの復活優勝をあげたの だった。
「あのとき川奈は、そんな俺の弱い部分も込みで受け入れてくれたような気がしたも んだよ。そういう意味で、とても深いものを持っているコースとも言えるね」としみ じみと語った。
本番を前に、この日水曜日のプロアマ戦は俳優の神田正輝さんとプレーだった。18番 でべたピンに寄せて、「ここは任せて!」などと言っておきながら、チャンスパット を外してしまい、大きなリアクションで悔しがってみせ、ギャラリーの笑いを誘っ た。
悔し紛れに、「本番は、見ててよ!」と、思わず吼えたジェット。
今年50歳。シニア入りの年齢とはいえ、豪打も健在。まだまだ、何かしでかしてくれ そうな気配である。

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