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小田孔明『やっと・・・』 藤本佳則『想像していた通り・・・』 <全英オープン火曜日>
昨日も、そして今日も同組でラウンドをした。
今回が3度目の全英オープンとなる小田。
「今日で3ラウンド目。やっとやれそうな気がしてきた。」
昨日までは風に対する番手がわからなかったそうだが、その不安も今日のラウンドで解消されて、ある程度の手応えを掴んだようだ。
6月の『〜全英への道〜ミズノオープン』で、“不意に”掴んだ全英切符。
出場資格を得た直後は、「いやぁ・・・。心の準備も出来ていないし、嬉しいのか、嬉しくないのか・・・。」と言っていたが、もう心の整理もしっかりできた。
「全英オープンは、何てったって“耐える”こと。手前、手前で、打てるところに打っていくのみ。左右にブレないように、だね。」
もう心もブレてはいない。
藤本は、今回の全英オープンが海外メジャー初出場。
今年がルーキーイヤーの藤本は、ツアー初戦となる開幕戦で7位、3戦目の『とおとうみ浜松オープン』では優勝争いを演じて見せて2位。この時点で来年の賞金シードをほぼ手中に収めると、続く『ダイヤモンドカップ』では6位、そしていよいよ『日本ゴルフツアー選手権Citibank Cup Shishido Hills』でルーキーとしては最速タイとなる、わずか5戦目での優勝をかっさらったのだった。その後も好調をキープしており、目下、日本の賞金ランキングは3位と、とてもルーキーとは思えないほどの堂々たる活躍ぶりだ。
そんな藤本も、海外メジャー初出場とあっては、見るものすべてが新鮮だ。
「マキロイとか、ババ・ワトソンとか、テレビで見ていた選手が目の前で練習していたりするので、ワクワクします。」と目を輝かせる。
一方で、コースに関しては、「想像していた通り、難しいですね。バンカーが多いし、風が吹くともっと難しくなる。気が抜けるホールなんて1つも無いし、精神的にもキツいと思う。」と警戒する。
常日頃から、プレー中は笑顔を心掛けている藤本。全英オープンの練習ラウンドでも、その笑顔を絶やすことは無い。「笑っていれば、イヤなこともすぐに忘れられる。失敗やミスもすぐに切り替えられる。練習ラウンドからリラックスしていかないと持たないですから・・・。本番もリラックスして迎えたいです。」
今週は何もかもが初めての経験。本番で緊張することは、自分でも今から分かっている。
「今回初めてのメジャーで、どうなっちゃうのか分からないけど、でも自分を見失わないように、それだけは心掛けていきたいです。」
笑顔で初の海外メジャーを迎える。