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日本チームはリベンジの2日目(ミリオンヤードカップ初日)

タイトル奪還を狙うにも、日本はいきなり劣勢ムードだ。長崎県のパサージュ琴海アイランドゴルフクラブで29日に開幕した日韓対抗戦「MILLION YARD CUP(ミリオンヤードカップ)」で、大会初日に日本に勝ち点を持ち帰ったのは、わずかに1組だけだった。

この日は2人がひとつのボールを交互に打つ非常に難しいゲーム方式で、近藤共弘は大会初出場のルーキー、藤本佳則を引っ張った。

「最初は緊張していたし、どうしていいか分からなかった。でも近藤選手がシビアなパッティングを決めてくれたので、勝ちにつながったと思います」と、感謝した藤本。
相手に一度もリードを許さなかったばかりか、2人で5つのバーディは、I・J・ジャンと趙珉珪(チョミンギュ)のペアを2打差で下した。
「さっそくチームに貢献できたことは嬉しい」とは言いながら、しかし近藤の心境は複雑だ。「チームとしては、初日からこれだけ差がつくとは思わなかった。それが残念」。

初日は先陣を切った谷原秀人と、高山忠洋のペアは、まさにナイスカムバックだった。1番でボギーが先行したばかりか7番ではダブルボギーを打った。一時は6打差の大量リードを許して、「めったにやらないゲーム方式に、最初のうちは互いに探り合いになってしまった」と、谷原は振り返る。

今年は初の日本開催ということで、朝から大勢のギャラリーが駆けつけた。「スタートから国旗を背負う重みを感じた」と、高山にとってもプレッシャーは昨年以上で、それが前半の出遅れにもつながった。後半からようやくリズムをつかんでS・K・ホと崔虎星(チェホサン)組に応戦したが、「一歩及ばなかった」(高山)と、悔しがった。

初日のフォアサムストロークプレーの結果

谷口徹と藤田寛之の最年長ペアは、前半こそ2番からの4連続バーディで、地元ギャラリーをうならせたが、後半は洪淳祥(ホンスンサン)とH・W・リューの2人の猛追に捕まり、結局1打差で苦杯をなめた。
スタートの1番でも長いパーパットで魅せて、「僕らは2人ともショートゲームが上手いし、コンビネーションは悪くない。でも、この大会では良いスコアより、勝つことが一番大事なので」と、当然のことながら、ベテラン2人の表情も厳しい。

深堀圭一郎と石川遼のペアは、4打差で大敗した。金度勲(キムドフン)と姜庚男(カンキョンナム)ペアはスタートの1番こそダブルボギーも、「2人とも、ひとつ火がつけば乗っていくタイプですので」と、姜(カン)も胸を張ったとおりに、8番からの5連続バーディで、大逆転を食らった。
深堀と石川には11番のダブルボギーも痛かった。石川のOBで後半に失速して「完敗ですね」と、潔く白旗を揚げるしかなかった。

小田龍一と池田勇太も、ドンファンと朴相賢(パクサンヒュン)の組に惨敗して、9つ年上の小田が、反省を口にした。
「僕が“先生”に頼り過ぎてしまった」。普段から、池田を師匠と慕い、教えを乞うのと同じ感覚で、大事な勝負に臨んだのが池田にいっそうの負担をかけてしまったか。
反省した小田は「明日は、気持ちだけでも強く持ちたい」。2日目も池田とのペアで、今度こそ自分が恩人を支える。

「最終日こそ、逆転のチャンスがつかめるように。明日こそ粘る」とは石川だ。深堀も「明日こそ立て直す」。
2日目は、同級生の近藤と組むことになった高山も、「明日は絶対に負けない」と、力を込めた。
谷原も、11歳下の藤本と新たな気持ちで「明日はバーディ量産で行く」。

「勝つことだけ目指してやる」と、谷口は言った。藤田も「気持ちを切り替え、勝ちに行きます」。2日目のダブルス戦では絶対に、悔いを持ち越さない。

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