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〜全英への道〜ミズノオープン 2011
大会主催のミズノ契約プロ! 小林正則が単独首位に!!
中でも特筆すべきは、16番。残り20ヤードは「神がかり的なアプローチが打てた」と自画自賛。砲台のグリーンはエッジから、あまり距離のないピンの向こうは急な下り傾斜で少しでも距離感を誤れば、外まで転がり落ちる危険があった。
「もう一回打とうと思っても絶対に打てない」。完璧な寄せで1メートルもないパーパットを拾うと最終18番は、右のブッシュから刻んでべたピンのバーディフィニッシュ。
同組の石川目当てのギャラリーすら唸らせる68をマークして、通算8アンダーは単独首位に「出来過ぎですね」と、照れ笑いが浮かぶ。
5月のとおとうみ浜松オープンで、その石川をプレーオフで下してプロ13年目の初優勝を達成し、「シードやQTの呪縛から放たれた」。
カットラインや、来季の出場権。「そういうプレッシャーがないというのはとても楽です」。本来の伸びやかさを取り戻し、ひたすら上だけを見て戦えることが、小林をますます勢いづける。
デビュー年の99年から、今大会主催のミズノのクラブで戦うホストプロは、「それがいま、僕のやりがいのひとつです」。
しかも、ここで勝てば無条件に与えられる全英オープンの出場権。
「そうなったら、最高でしょう。出来るものなら頑張りたい」。
ミズノオープンは40年という長い歴史の中で、ホストプロがチャンピオンに輝いたのは1980年の鈴木規夫と、1986年の中嶋常幸の2人だけ。恩返しの2勝目こそ何よりスポンサーを喜ばす。快挙とたくさんの恩恵がついてくる。