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関西オープンゴルフ選手権競技 2015

昨年覇者が意地を見せた!!

賞金王がようやく目覚めた。開幕から低迷が続いていた孔明が、今季自己ベストの64をマーク。「今までは、気合いが空回りして、焦って、知らないうちに、打ち急いでいたみたい」。
常に、心がけていたはずのルーティン。「ティショットもセカンドも、パットも。後ろから見て、イメージを作って、ラインを決めて。1つ1つ大事に打つ」。それが最近、ちょっとおろそかになっていた。

「最強のコーチ」が教えてくれた。扶美(ふみ)夫人。前日2日目のホールアウト後のラブコールで「調子悪いわ」と、愚痴る夫に「最近、スイングが少し早くなってるよ」。
ゴルフは全く素人でも、いつも言うことは鋭い。周囲の取り巻きでさえ、見落としがちな夫の変化を逃さず「いっつも叱られてますよ」と、さすがのキングも頭が上がらない。

素直に耳を傾けた。「それだけで、こんなに良くなるなんて・・・。1こ1こ大事に打つだけで、今日は球もめちゃくちゃ飛んで。さすがやな」。

特に8番は、「ティショットもセカンドも、完璧に打てた」。474ヤードのパー4は、残りわずか138ヤードから、サンドウェッジでピンそば1メートルのバーディを奪った。
この日8つのバーディは、ベストスコアタイ記録で、内助の功に改めて感謝しきりだ。

小学1年の長男は、来週末に運動会を控えるが、父はちょうどミズノオープンと日程が重なって、「見に来られないなら、いいとこ見せてよ」。「ハイハイ、分かりました」と、有言実行の大会3日目。
逆転の孔明との異名を取るが、最終日を前に首位との6差は、「さすがに今回は、無理でしょうけど意地は見せたい」。昨年覇者の賞金王にふさわしいゴルフで日曜日を盛り上げたい。

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