記事

ダンロップ・スリクソン福島オープン 2015

最終日に還暦・・・! 室田淳が首位タイに

26日の最終日に、還暦を迎えるベテランが、好発進した。この日は午後から大雨による22分間の競技中断に、ムシムシとした暑さ。「いやあ、疲れたよ・・・」と口では言うが、3連続バーディを前半と、後半で合わせて二度積み上げて66をマーク。昨年は、賞金ランク73位につけて、いわゆる“準シード”ながらも、最年長の賞金シード記録を作った59歳は、やはりただ者ではない。

「今日はドライバーで打っても、下が柔らかいから全部、1ヤードほど、スピンでボールが戻ってるんだ。飛距離は望めないから、欲張ってもいない」。その分、パットで勝負。
「とにかくフェアウェイにおいて、グリーンは湿っていて止まるから、この傾斜でも俺たちにもなんとかなる。このほんのちょっとした姿勢が大切なんだ」と12番、13番では立て続けに8メートルのバーディチャンスを決めて、2010年のキヤノンオープンの2日目以来となる、首位タイにつけた。

シニアツアーで“ライバル”の中嶋常幸は、この日、松山英樹とのラウンドで、悪戦苦闘の5オーバー。
「いやそうなるよ。中嶋さんも昔は凄かったけど、今は松山くんといくつ違うのよ。俺よりまだ、ひとつ上なのよ!」と、その心情を思いやった。

「そりゃあ、ね。松山くんと回って良いところを見せようとしたら、ボギーも出るよ。一緒に回る相手は、大事なのよ。中嶋さんだって、今日俺と回ったら、60台を出すと思うよ。いや、そういうもんなのよ。回る人によって、スコアは変わる」。
かくいう室田もこの調子でいけば、週末にその松山と同じ組で回る可能性もなきにしもあらず。「それは・・・勘弁してよ」と、さすがの室田も怪物と回れば力も入る?!

「いや、俺は週末はいないから。予選落ちするから」とはこの状況では、謙遜にもならない。今年初出場の今大会も「俺はチャリティのつもりで出てるから」と、福島が盛り上がってくれればそれでいいとはいえ、このままいけば、賑やかな還暦パーティになりそうだ。

関連記事