記事
ダンロップフェニックス 2014
藤田に燃えた孔明は「4つ並べてやりました」
不甲斐ない自分をして、力なく「孔明は、自分のことなんか、忘れちゃっているでしょ」とつぶやいたものだが、とんでもない!
孔明もまた、この日は後半の10番で、1.5メートルのパーパットを逃して、さらに“お先”のボギーパットも「ポロっと外してブチッと来た。2,3本切れた」と、怒り心頭のダブルボギーに「火がついた」のは、最初は自分のミスからでも、14番でさらに炎を燃やす燃料になったのは、他でもない藤田。
「ティ横のスコアボードがちらっと見えたんです。藤田さんが、4アンダーで並んでたんです。なんでって。最初2オーバーで回ってなかった?って。ここから4つ並べてやりましたよ」と、上がり4つの連続バーディこそ、藤田の存在を忘れていない何よりの証拠だ。
通算8アンダーは5位タイで、息を吹き返した孔明。「ここから先は、自分がいかに稼いでいくか。最終戦で、自分が一番上にいられるように頑張る」。孔明がますますムチを入れる。