記事

男子ゴルフ界のリア充! 近藤共弘は年々ますます強くなる

40歳を目前に控えた近藤のここ数年の口癖は、「結果よりもまず、自分の納得がいくゴルフがしたい」。そのために技術の向上はもちろん、道具にもとことんこだわり続けて、「これまで頑張ってやってきたことが、リアルに結果として実を結んでくれたのが今年」。

男子ゴルフ界の“リア充”は、11月の「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦」で、3年半ぶりのツアー通算6勝目をあげて、最後まで賞金レースにも、期待を持たせた。孔明と藤田、岩田との“四つ巴”の賞金王争いを盛り上げた。

年間を通じて高いレベルで安定した成績を出し続けたことが、気持ちに自信と余裕をもたらした。「たとえボギーを打っても、そのかわりにバーディもたくさん獲っていけばいい」。大胆に攻めていく気持ちが今年、部門別ランキングのバーディ率1位につながった。
8日月曜日に行われたジャパンゴルフツアー表彰式では副賞として、ここでも再び株式会社平和の嶺井勝也・代表取締役社長に賞金30万円の祝福を受けた。

「5バーディ5ボギーの日もあれば、5バーディノーボギーの日だってある。とにかく取れるだけ、行けるとこだけ行っとこう、そういう気持ちになれました」。
また、ことごとくチャンスにつけるショットの切れもさることながら、「ずっと課題だったパットが今年、非常に調子が良かったことにも助けられた」という。

事実、近藤は今季最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップの直前の平均パットで1位につけていた。
ついに土壇場で、ずっと競り合ってきた谷原秀人にその称号は譲ったが、堂々2位に。
「バーディって、ショットだけで獲るわけではないから。誰もが思うことですが、最後にスコアを作るのはパット。今年は特に、後半はショットは気持ちで打って、良いところにさえつけられれば、あとはパットでというような」。
相乗効果で、賞金ランクは2007年の5位を上回る自己最高の3位。また平均ストロークでも3位につけるなど、「他の全体的な数値も良くて。それで今年の結果があると思う」と胸を張る。

いつまでもスリムな体をスタイリッシュなゴルフウェアで包んで、若く見えるが「僕ももう37歳。必死なんですよ。生き残るので大変なんですよ」とわざと顔をしかめていつの間にか、ベテランの域には達しても独身貴族の人気プロは、今なお女性ファンを引きつけてやまない。

「今年は最後まで前向きに戦えたことで、オフがまた一段と楽しみになりました。休みになったら、あれもやりたい、これも試してみたいと課題も増えて、来年はさらにまた、レベルアップして迎えられそうな気がしています」。アラフォー世代の一角を担って、2015年はますます輝きを増しそうだ。

関連記事