２０１６年は、いよいよ五輪イヤー。リオで、112年ぶりにゴルフが正式種目に復活する今年はさらに、４年後の東京をも今から見据えて始動したとしても、遅いくらいだ。

我らが日本ゴルフツアー機構（JGTO）は今年もまた、宮崎から世界をにらむ。JGTO主催の強化キャンプは18日に、今年もいよいよその初日を迎えた。

正式名称「JGTOゴルフ強化セミナーin宮崎フェニックス・シーガイア・リゾート」は、サブタイトルに「オリンピックを目指して」と加えて今年、４年目を迎えた。初めて日本高等学校ゴルフ連盟からの協力を得た昨年は、その元年に、アマチュア界から嬉しいニュースも舞い込んだ。

2月にこの強化合宿に参加した広島国際学院2年生の金谷拓実（かなやたくみ）さんが、史上最年少の日本アマ王者に。また、10月の日本オープンでは優勝争いの末にローアマに輝いたのだ。
新たな人材の発掘と、その強化に燃える合宿関係者は特に、この快挙に沸きに沸いたものだ。ゴルフ界に明るい希望の灯りを灯してくれた。東京五輪の若き代表候補の一人。金谷さんは、今年も計3回開催予定のこの強化合宿のうち、来月2月8日からの第２回目で、再び参加リストに名を連ねて、並み居るプロたちと汗を流して、さらなるレベルアップを期している。

今年も、豪華講師陣を迎えて行われるこの強化合宿。初日のこの日はさっそく午後から、熱血講義が目白押しだった。

最初の登壇は、ジャパンゴルフツアー選手会・2代目の選手会長。一昨年からジャパンゴルフツアー選手会も協力に乗り出して、毎年、各回の初日には、選手会関係者が参加者を激励することになっている。
今年はツアー3勝、青木功と幼なじみで現在は、石川遼の母校でもある杉並学院のゴルフ部監督をつとめる。鷹巣南雄氏の、力のこもったエールがさっそく参加者たちの心に染みる。

元祖（？！）“九州の若鷹”は、ツアー通算16勝の自らの経験を踏まえて、プロゴルファーとしての資質と心構えを熱く語った。JGTOの理事で、オリンピックゴルフ競技対策本部の強化委員会で委員をつとめる鈴木規夫のこの合宿に賭ける思いはいつも毎年、相当なもので、今年も初日からエンジン全開･･･!!

このセミナーのカリキュラムは何も、ゴルフだけに特化しているのではなくて、プロゴルファーである前に、一人の人間として生きていく知恵を習得することも、大きな目的としている。JGTOの顧問弁護士でもある中野辰久先生からは、出来心から犯した過ちがその後の人生にいかに大きな影を落とすか。犯罪や事件から身を守る方法や具体的な例を様々に挙げたわかりやすい講義に、参加者たちは熱心に耳を傾けていた。

そして、この合宿のメイン講義ともいえる廣戸聡一先生だ。参加者たちは、まず初日に身体理論のタイプ別チェックを受けたあと、それぞれに見合った打撃法やトレーニング方法など、これから４日間をかけて、みっちりと習得していく。

昨年から講師陣にレジェンドを招いて、まさに手取り足取りの指導が、参加者たちの士気を大いに高めた。
今年は尾崎直道や、髙橋勝成が2年連続で“教鞭”をとるなど、今年も伝説の男たちの珠玉の講義が、参加者たちの目からウロコを落としそうだ。

＜ＪＧＴＯ強化合宿　実施要項＞
名称　「ＪＧＴＯゴルフ強化セミナーin宮崎フェニックス・シーガイア・リゾート“オリンピックを目指して”」
主催　一般社団法人日本ゴルフツアー機構
特別協賛　セガサミーグループ
協賛　株式会社デサント
後援　スポーツ庁、宮崎県、宮崎市
協力　ジャパンゴルフツアー選手会、フェニックス・シーガイア･リゾート、日本高等学校ゴルフ連盟
開催日程
第1回　2015年1月18日（月）〜1月22日（金）
第2回　2015年2月８日（月）〜2月12日（金）
第3回　2015年2月15日（月）〜2月19日（金）
開催会場　フェニックス・シーガイア・リゾート内（宮崎県）
主な実施内容
１.講師による講義およびミーティング
２.体力トレーニング等
３.練習場での打撃練習
４.フェニックスカントリークラブ、トムワトソンコースでのラウンド

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• 金谷 拓実
• 青木 功
• 石川 遼