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カシオワールドオープン 2017
市原弘大はシード落ち決定にも前向き
最終日を待たずして、涙を呑んだのは以下の5人だ。
カート・バーンズ(賞金ランク82位)
市原弘大(賞金ランク85位)
増田伸洋(賞金ランク92位)
小林伸太郎(賞金ランク101位)
C・ニラト(賞金ランク105位)
以上の選手たちはその場で次週、茨城県のセントラルゴルフクラブで行われるファイナルQTで、出場優先順位を取り戻さなければ、来季の権利も得られないが、バーンズは「しばらく休みたい」と、エントリーは見送った。
他4人は次週は予選4日、決勝2日は計6日間の長丁場に挑むが、「みなさんが、考えているよりも、僕は悲壮じゃないです」と、逞しく笑ったのは35歳になる市原。
今季は序盤に、左手親指の付け根を痛めた影響は大きく、治療の限りを尽くして最近ようやく症状は治まっても、遅れた分を取り戻すには遅すぎた。
「近くに乗らない、入らないと、悪循環」と、4年連続6度目のシード権の確保には失敗したが「プロも17年やってれば、こんなこともある」と、達観しきりでむしろ、それをチャンスにとらえようと懸命だ。
「試合は探せばどこにもある」とこの日、6位タイにつけた川村と同じセリフで「プロになったばかりの頃の生活に戻れということなのかな」と、日本のQTはもちろん、来季は早々にも、デビュー年の01年にまず活路を見つけたアジアンツアーのQTにも挑戦するつもりだ。
「応援して下さっている方には心配かけて、申し訳ないがシード落ちをしたらしたで、今までにはトライできなかったことも出来る」と、前だけを向いている。