記事
今年は飛んで曲がらない男!? 稲森佑貴が3年連続の戴冠
「今年はそれ以上の数字を」と頑張ったが「さすがにあれ以上は・・・」。
その点では悔しがったがそれでも今季の70.83%は、自身の記録に次ぐ歴代2位(※以下参照)の偉業に違いない。
しかも今年は稲森が“曲げない”以上にこだわったのが、飛距離だった。トレーニングで見るからに体重も増えて昨年の平均256・78ヤードから、ドライビングディスタンスは267.61ヤードへ。
2打目以降に握るクラブも明らかに変わって「去年よりも飛んでいると実感できた反面、キープ率が落ちるかもしれないという危機感があった」と、3年連続の受賞をひそかに危ぶんだ時期もあったが「思ったよりも曲げなかったし今年もまた1位になれたのは嬉しい」と今年もやっぱりシーズン最終戦の翌日に、ジャパンゴルフツアー表彰式の壇上で、青木功から表彰を受けた。
昨年は、石川遼から自身の曲げない秘訣について、指摘をされた。
「ドライバーの時に、パットのグリップをしてから握っている」と石川に言われて自分でも、初めて気がついたという。
「目標に対して真っ直ぐにフェイスが向いているか。構えたときに被っていないか、開いてないか。それをチェックするために、一度両手で合掌するように握って納得いくポジションが見つかってから、インターロッキングに入るのですが、無意識でした。その動作が遼さんにはパターグリップに見えたんじゃないか」と、その鋭さに感心すると同時に、改めて自分の武器に気づかせてくれた石川に感謝した。
もはや代名詞となりつつある部門別ランキングの1位は本人にももちろん、誇りだが「メインはあくまでも、勝つこと」。
毎年、言い続けているとおりに来季、一番の目標はもはや、言うまでもない。
「曲げないことは自分の象徴ですし、来年もまた、自分の記録にも挑戦したいが、それも優勝につなげるためのひとつの手段。このオフも、さらに体を鍛えて来年こそぜひ初優勝を実現させたい」。
男・稲森、23歳。4年連続受賞がかかる来年は、やっぱり自分越えの記録更新にもこだわる!
2018年も目標に向かって真っ直ぐに突き進む!!
※<記録が残る2001年以降のフェアウェイキープ率1位者一覧>
2001年 平石武則 67.36%
2002年 井戸木鴻樹 66.58%
2003年 井戸木鴻樹 69.83%
2004年 平石武則 65.13%
2005年 井戸木鴻樹 70.32%
2006年 井戸木鴻樹 68.93%
2007年 井戸木鴻樹 68.21%
2008年 白佳和 64.19%
2009年 金亨成 66.11%
2010年 井戸木鴻樹 66. 48%
2011年 井戸木鴻樹 68.67%
2012年 河野祐輝 65.97%
2013年 川村昌弘 63.75%
2014年 時松隆光 69.00%
2015年 稲森佑貴 69.61%
2016年 稲森佑貴 71.66%
2017年 稲森佑貴 70.83%