2日目にして通算5アンダーの4位タイにつけた孔明は「奇跡ですね」と、苦笑い。「三好でアンダーが出せたのは、いつ以来だろう」って、実は賞金王に輝いた昨年も、2日目に67で回っているのだが、そんなことすら頭にないほど、三好への苦手意識が強い一人だ。

「この大会では、トップ10にも入った時がないんじゃないかな」とはこれまた、本人の思い違いで2008年には8位も、忘れるくらい孔明には難しい三好だ。

だからこそ、この日は風も謙虚に行く。「軽く打って行こうと。あまりバンバン振り回しても、いい結果にはならなかったし、今週はティショットもセカンドも、そんなに飛ばなくてもいいから、大事にしていこう」と、決めたらこの日は、ほとんどショットも曲がらず、安定したプレーが出来た。

まして「最近、風イップス」を訴えるからにはなおさら、攻めの孔明はひとまず封印だ。「全英オープンで、かかっちゃったみたいなんですよ」と笑い、「最近、風が吹くと崩れているから大事にね」と、その抑止力がこの日のスコアにつながった。

• 小田 孔明