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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2018
V争いに残った!! 木下稜介の悩ましい胸の内
しかし「カメラマンさんたちが来たら、僕はいつも悪くなる。意識しているつもりはないけど、自然に力が入るんですかね」と反省したのも当然だ。
後半は7番で、ボギーを打ってもレンズを向けられVサイン。8番では絶好のチャンスを決め損ねたのに万歳ポーズで良いシーンを撮らせて、報道陣を喜ばせた。
最後9番でもまたボギーを打って、精一杯のパフォーマンスも水の泡?!
「これからは、カメラマンさんを意識しないようにします」と反省したが、2日間を終えて通算8アンダーは、けして悲観するスコアではない。
6アンダーを出した前日初日は、恩人に感謝した。
このオフは、宮崎合宿に誘ってくれた谷口徹にたった1ヒントをもらっただけで、ショットが劇的に変化した。
夜に謝礼のメールをしたら、すぐに電話がかかってきて「やるやん、ナイスプレー」。
いつも厳しい大ベテランのお褒めの言葉に「ありがとうございます」と恐縮しきりで、すぐに気も引き締まる。
「今日は今日。明日は攻める、守るをしっかりして頭を使って回って来い」。
自分のように、まだ実績もない選手がいきなり好スコアを出すと、ありがちだが「自分のように、上位にいることがあまりない選手は、昨日がたまたまと言われないように頑張らなければ」と、谷口のエールを背に2日目も気合い十分で出ていった。
前日に比べてこの日は、風がない分、グリーンの際に竿が立っていたり、「ピン位置が振られていたので、昨日以上にコースマネジメントを意識した」と、大学時代から慣れ親しんだ難コースで、渾身プレー。
「今日もバーディたくさん獲れましたし、ひとつでも、ふたつでも伸ばせたのは上出来」。
昨日は、恩人に宿に帰ってからメールをしたが今日は面と向かって礼を言いたい。
「今日は練習しながら谷口さんが終わるのを待って、直接ご報告します」。
過去2度の賞金王に、決勝ラウンドに向けた方策を、伝授してもらえればありがたいのだが。