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SMBCシンガポールオープン 2018
孔明が上々の滑り出し
日本勢を代表して最上位で飛び出したのは、4年ぶりのツアー通算9勝目を狙う、14年の賞金王だ。
孔明が、3アンダーで回った。
インスタートのこの日は最後の9番で、9番アイアンを握った180ヤードの2打目は「ぎりっぎり」。
いちかばちかで狙ったショットは「キレっキレ」と見事ピンそばをとらえた。
1メートルにつけたチャンスも逃さず沈めた。
一方で、前半インの上がりホールは「もったいなかった」。18番の2打目は、フェアウェイからといっても逆目のライは、ボールが沈んでいたと「チョロで池」。
ひとつ前の17番では、奥のカラーから「“3パット”のボギーにした」。
痛恨の連続ボギーに発奮。
後半のアウトコースで3つへこますバーディ締めで、首位と3打差まで盛り返してきた。
14年に賞金王に輝いたが、翌年から勝ち星に恵まれず、昨中盤は腰痛に苦しんだ。
6月の誕生日で40歳は体力維持を目的に、このオフからまた走り込むことにした。
自宅近くの運動場は、野球やサッカー少年に“占拠”される前に7時半頃から陣取って、ランニング、ダッシュ、スクワットに黙々と汗を流す。
「走るのは好きじゃないが下半身がしっかりすれば、曲がるショットにはならんでしょう」と、初戦からさっそく効果のほどを確認してニンマリの孔明。
「初日としてはいい」。
好発進に勢いづいて、このまま加速を始めていく。