初優勝完全Vにも、佐藤大平の顔は晴れない。
「今日は本当に辛かった。自分のゴルフが全くできなかった。最終日最終組に単独トップでプレーするという。下から突き上げられるというプレッシャーに負けました。」と反省しきりだった。

14番ホールで小野田がバーディーを奪い、ついに1打リードを許してしまった。
「今日は僕の日じゃないのかな」と弱気になってしまったという佐藤。

それでも15番ホールで小野田がダブルボギーを叩き、再び1打リードした。
「長いパーパットをいくつも入れて、耐えることができた」と辛い心境をうつむきながら話した。

前日までのイケイケなコメントとは裏腹に、優勝者とは思えないほど笑顔が少なく感じた。
しかし、初優勝が嬉しくないわけはない！話を聞いていくと

「今日、優勝したことは、奥さんにはもちろん、所属先の関係者の方、用具メーカーの方、そして、ここまでサポートしてくれた両親と兄弟に報告します！」と嬉しそうに話す佐藤。

しかし、「プレッシャーに負けて自分のゴルフができなかったことは、やっぱり反省しなければいけません。この優勝に満足せず、もっとスイングを固めて、より強くなって、魅せるゴルフができるようになりたい。」

と、佐藤は自分自身に、勝って兜の緒をしめよ。と言いきかせていた。

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