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RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 2019

地元に届ける好発進。小田孔明が暫定2位に

スタートが4時間遅れた初日。28日から続いた九州北部の豪雨災害を気にしながら出るなり猛ダッシュだ。
地元福岡での悲願がかかる孔明が、思いを届ける好発進した。

インスタートの10番で、7メートルのパットを合図に出だしで一気に5連続バーディ。
12番パー3は6Iのティショットが入りかけた。
ボギーなしの65で回って、暫定の2位タイにつけた。

06年に9位タイ。07年に2位タイ。15年には単独2位。
優勝まで一歩のときもあったが、それもグリーンが劇的に改修される前。
ツアーで唯一の高麗グリーンは、「昔のちょっと、重いくらいが僕にはちょうど、よかったのですけど」。
ベント芝にも遜色ない高速グリーンに生まれ変わって、孔明にはかえって難解に。
そのためここ数年は、悲願も息をひそめていたが、久々の好スタートには「メジャーの次に、勝ちたいのがこの試合」と、一気に欲も戻ってきた。

立て続く災害に、地元九州勢を引っ張る41歳の頭は自然と貢献に意識が向く。
「僕らができることといったら、チャリティくらいしかない」。
孔明も、理事を務める選手会では今週の豪雨災害においても方策を思案中だ。
「遼をはじめ、みんなで出来ることを何かしよう、と。九州を盛り上げたい」。
ベテランの地元勢として、先導をきって役に立ちたい気持ちでいっぱい。

「でもあまり思いが強すぎると、ぐちゃぐちゃになっちゃうから」。妻には、それを理由にするなと叱られるが「いま本厄だから」。自分に言い聞かせて、まずはそろりと静かに悲願をにらむ。

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