記事

ANAオープン 2016

月曜日だけじゃない! 木下稜介は最終日こそ「“やるな”と思われたい」

579ヤードは林超えの17番パー5で、恩人に感謝した。フォローの風を読み切って、クリークを握った256ヤードの2打目をみごとにグリーンに乗せると、6メートルのイーグルトライは、「完璧にスライスに見えて、実はほぼまっすぐ。むしろ少しフックするくらい」と練習ラウンドで教えてくれたのは、香川西高校の先輩。

「片岡(大育)さんにたたき込まれた」。
アドバイス通りにねじ込んだ。

今季はツアーの出場権こそないが「いつ試合出ても良いように、準備だけはしっかりしてきた」。
昨年末から片岡と同じ青山充コーチに師事してスイングも立て直してきた。
青木功のキャディをつとめた経験もある青山氏は「人一倍、コースマネジメントにうるさい人」。輪厚の攻め方も、教え込まれてやってきた。

おかげで2週前のフジサンケイクラシックから、2試合連続で本戦の出場権をかけた開催週の月曜日の予選会「マンデートーナメント」を突破して、こうしてV争いを繰り広げている。

この日3日目は、首位争いをしている先輩になんとか追いつこうと懸命だった。
「最終日に一緒に回る」との夢には届かなかったが、せめて「今日、伸ばしきれなかった分、明日は前半で出来るだけ追いついて“やるな”と思ってもらえるように頑張る」。
最終組の先輩を、少しでも脅かす。

関連記事