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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2016
最年少の稲森佑貴が“偉業”に挑む!
賞金王争いは決着の時を迎えようとしているが、今年もいよいよ残り1日で、決定が下されるのが各部門別ランキングの1位者。
中でもすでに、フェアウェイキープ率で稲森は、2年連続の“タイトル獲り”を手中におさめたが注目すべきはその数値だ。
パー3を除く、ティショットでフェアウェイを捕らえる確率を示すこの数字で、先週までに稲森が記録した71.08%は、正式に計測がスタートした2001年以降なら、最高の70.32%を記録している2005年の井戸木鴻樹を軽く塗り替える勢いなのである(※下記参照)
本人も、その点にかなりのこだわりを見せており、更新に邁進中。今週も日に日に数値を上げており、初日は「外したのは1番ホールだけ」。2日目は5ホールと珍しく精彩を欠いたが、3日目はまたちょっと苦手な1番ホールのみと、いよいよ目下年間通算71.50%にした。
71%台を維持したまま終われるか。最終日の目安を計算してくれたJGTOスタッフによると、4ホール以上でフェアウェイを捕らえれば、可能とのこと。
限りなく、偉業達成に近づき燃えている。
東京よみうりは、とりわけ「フェアウェイに行かないと、ここはラフに沈んだり、フライヤーしたりなど、いろんな選択肢が出てきてしまう」と曲がらない男にはうってつけの舞台で「記録のことしか考えていない」。
今大会は最終日の翌5日月曜日には都内のホテルで年間表彰式が開かれる。今年、活躍した選手たちが居並ぶ壇上で、22歳もビシっとスーツ姿で立つ際には“新記録”のおまけ付きならこの上ない晴れ舞台となる。
新記録の更新ももう目前にして、迎える最終日。
スコアボードを仰いで「5打差かあ・・・」。大逆転のツアー初勝利なら、81年の羽川豊(当時24歳)の史上最年少大会V記録も塗り替える。
2つの大記録をにらんで22歳が今年最後の1日に挑む。
<記録が残る2001年以降のフェアウェイキープ率1位者一覧>
2001年 平石武則 67.36%
2002年 井戸木鴻樹 66.58%
2003年 井戸木鴻樹 69.83%
2004年 平石武則 65.13%
2005年 井戸木鴻樹 70.32%★
2006年 井戸木鴻樹 68.93%
2007年 井戸木鴻樹 68.21%
2008年 白佳和 64.19%
2009年 金亨成 66.11%
2010年 井戸木鴻樹 66. 48%
2011年 井戸木鴻樹 68.67%
2012年 河野祐輝 65.97%
2013年 川村昌弘 63.75%
2014年 時松隆光 69.00%
2015年 稲森佑貴 69.61%