記事

まさかの正岡、初受賞

これぞ、噂のバンカーショット。「まさかの正岡、獲っちゃいました!」。36歳の正岡竜二が今季、サンドセーブ率で1位に。プロ13年目にして部門別ランキングでの、記念すべき初受賞である。

『グリーンサイドのバンカーに入ってから2打かそれより少ない打数でカップインする率』で66%を記録。
誰より上手に効率よく脱出する極意は「それはやっぱり、練習でしょ」。
努力のたまもの!

「教えていただくみなさんのおかげでもあります」。
ひとつ年下だが尊敬する東北福祉大の後輩、池田勇太を「師匠」と仰いで日々精進。
「普段、なんでも相談するのは勇太だけど…」と、良く響くうちなー言葉を、急にひそめてひそひそ話。
「バンカーショットは、片山さんでしょ」。
今年は、ゴルフ雑誌にレッスンの特集記事も組まれたという。
ツアー通算31勝のレジェンド、永久シードの片山晋呉から教えてもらったドリルは端的に言うと、「ボールは打たない。素振りしかしない。基本練習を毎日繰り返すこと」。
教えを守って日夜、砂場で格闘。成果を示した初戴冠に、身も心も引き締まる。

プロ転向して8年目の2014年に初シードを果たしたが、以降毎年「やばいやばい、どうしよう、どうしよう、またQT行っちゃうよ、みたいな…」。
シーズン終盤まで確保に苦闘するのを繰り返して6年目の今年もやっとめどがついたのは、11月。
「”ギリギリ”はもう終わりにしなくちゃ」と、猛省。
「来年こそ、師匠に恥じないゴルフを」と、サンドセーブの男は表彰を受けた12月の部門別表彰式で、練習仲間で後輩の時松隆光と”師匠”をサンド。
池田を挟んで「来年は最低でも1勝。このメンツでV争い!」と、目標を描いた。

「来年はまさかの正岡、勝っちゃうかもよ!」。
インスタグラムのアカウントも「m.a.s.a.k.a.n.o.masaoka」。
沖縄県宜野湾出身。昨年は、まさかの首里城焼失に悲嘆した。壮大な再建計画を胸に、2020年も地元ワンチームで戦う姿勢も忘れない。
  • 左から時松、池田と来年はV争い。…陽亮(ようすけ)も一緒な〜!!

関連記事