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ダンロップ・スリクソン福島オープンゴルフトーナメント 2019
初Vはまだだけど…正岡竜二がプロ14年目の自負
「勇太が今日も伸ばしてくると思っていたので。自分も頑張って、決勝で一緒に回れればと思っていたんですけど」と、ちょっぴり無念。
初日は同スコアの7アンダーで並んだ大学後輩の池田勇太。
しかしこの日は、朝から重い足を引きずるようにティオフ。
予選ラウンドは、大学後輩の佐藤大平と、アマチュアの米澤蓮さんを連れて歩いて「昨日頑張りすぎて、疲れたって勇太は言ってた」。
序盤にボギー、パー、ダボを打つなどスコアを伸ばせず、池田が順位を下げてしまったのは残念だが「明日はドーンと来るでしょう。勇太はほんと上手いんだから!」。
今のうちにリードをつけて、池田との同組対決は最終日にとっておく。
池田がツアー通算21勝を飾った今月最初のミズノオープンで、池田にL字のパターを勧めたのは正岡だ。
実家にあるのをわざわざ家族に送ってもらって、ツアー会場で手渡した。
そのお返しみたいに正岡に、池田がピン型パターを貸してくれたのは3週前だ。
「日本ゴルフツアー選手権」で予選落ちを喫して、居残り練習をしていた3日目に「竜さんはあれがいいよ」と、池田自らマイカーまで取りに行ってくれた。
さらに池田の指導で握り方も、ジュニア時代以来となる順手に戻して「勇太みたいに、だいぶハンドファーストで構えて、しっかり勇太のタッチで打てている。だからあまりショートしない」。
全部、カップをオーバーするくらいの強気のパットで、「今まで外れていた距離がポンポン入る」。
好調のパットで2日目も7バーディを積み上げ、しっかりと初Vもにらめる上位に残って池田の再浮上を待つことにした。
地元宮城の東北福祉大の出身。
この日は、阿部靖彦・ゴルフ部監督が、翌3日目に予定されている松山英樹主宰のジュニアイベントに備えて来場。
「竜二、ナイス!」と、ねぎらいを受けた。
大学時代はまだ無名の正岡はついには、レギュラー入りすることはなかったが「同学年で、いまこの位置でやれているのは僕だけ」。
毎年、シーズン終盤まで確定を引っ張り、恩師や池田をハラハラさせてはいるが、今年も5年連続でシード権を確保。
出身の沖縄言葉は口調こそ優しいが何気ない一言に、プロ14年目の自負をにじませた。