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日本プロゴルフ選手権大会 2021
QT274番目。新米パパの芦沢宗臣が飛躍の大チャンス
公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)主催の今大会は、昨年3月に行われた予選会を34位でクリア。
1年の延期を経て、待ちわびた今年のツアー初出場で、2日目のプレーを終えた時点でリーダーボードのトップにいる。
プロ5年目の芦沢宗臣(あしざわ・ひろたか)は、「遼くんとか、今平さんとか。テレビで見ているような人ばかりなので。僕がいるのもあれなんですが…」と、初会見場で恐縮した。
ちなみに、年齢は今平が芦沢の3つ年上で、さらに石川は4つ上。
でも石川が、「遼くん」なのは、特に知り合いというわけではないが「ジュニアの頃からずっと”遼くん”と思ってみていたので…」と、憧れゆえの親しみ深さを吐露。
この日は、6番と15番でチップインを奪うなど、5バーディ(2ボギー)の「68」。2位タイで出た初日の5アンダーから、さらにスコアを伸ばして絶好の位置につけた。
スター選手に紛れて大会を折り返して、「このまま優勝争いができるようにしっかりと頑張りたい」。
初々しく言った。
先週のAbemaTVツアー「大山どりカップ」初日の「64」で、5位タイに入った。
「先週は狭いコースだったので、毎ホール気が抜けない状況の中で幅に置けた事が今週につながっていると思います」。
プロ日本一を決める大舞台で、JGTOのチャレンジトーナメントで培われた技量が生きている。
PGAティーチングプロのお父さんの手ほどきで、真剣にゴルフを始めたのは小4から。
ゴルフ推薦で、京都の立命館大付属中・高に通ったが、大学は「もともと憧れだった」という同志社に入り直して、ゴルフ部に在籍。
大先輩の谷口徹には「一応、ご挨拶はさせていただいてます」という。
だが、「認識されているかは分からない」と、ちょっぴり心配。
「近寄りがたい先輩ですが、ここでしっかり成績出して、しっかり覚えてもらってこれから一緒に回ってもらえたら」と、アピールする絶好の機会。
一昨年の12月に結婚してコロナ禍の昨年、待望の長男を授かり、「今9カ月。可愛くて。責任感が増えたと感じています」。
新米パパとしても、大舞台で威厳を高める大チャンスだ。