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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2021
キャディさんは2位合格。地元の芦沢宗臣が新人プロとタッグ
「僕の家からも、車で15分」。
ここ城陽カントリー倶楽部は「大学時代にキャディをしていた」というなじみのコース。
プロ5年目の芦沢宗臣 (あしざわ・ひろたか)が、勝手知ったるV争いだ。
隣ではしゃぐキャディさん。
プロになりたてほやほやだ。
今年6月に行われた2020年度女子プロ最終テストで2位合格した松本 珠利(まつもと・じゅり)さん。
所属コースの後輩で、「今週は、試合がないというから担いでもらう」と連れてきた。
「いつも一緒に練習していますので。いろいろ気軽に、相談しながらやらさせてもらってます」と、芦沢は頼りにしているようだが松本さんは、「コースの下見できました!」と、遠慮もなく宣言。
11月の女子二部のステップアップツアー最終戦「京都レディースオープン」の会場もここ。
「勉強です。男子プロは、レベルが違いすぎますけど、すごい勉強!」と、カートを引き引き気もそぞろ。
とある初日の練習場。
「いい感じやな?」と、芦沢。
「…すみません、先輩は見てなかったです!」と、松本さんがチラチラ、がん見していたのは芦沢ではなく、近くの打席にいた石川遼。
「すんごいショットでかっこいい……」。
本当は、駆け寄り一緒に写真を撮りたい気持ちをぐっと我慢。
「言えないです。練習の邪魔になります」と、ただ遠くから羨望のまなざしを送る。
一方で、今週の本業にももちろん、懸命!
「全然…(笑)。私はただ、バッグを転がしているだけですけど芦沢先輩には頑張ってほしい。トップ10とか、優勝を目指してほしい」と、全力応援。
7月の日本プロでは、2日目に首位タイにつけた芦沢は、決勝ラウンドで崩れて58位だった。
「あの時は、攻めていこうという気持ちが微妙に働き、スイング自体もよくなかった。今回は、そこを一緒に相談しながら。しっかり経験を活かせたら」。
17年のデビュー戦が今大会。
思い出の出発点で、仲良く息を揃えて雪辱戦だ。