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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2004

単独2位の尾崎健夫

ヒジと手首にテーピングをがっちり巻いた腕を振り、威勢良く八本松を闊歩す るジェット。
「それが自分であれば、いいんだが・・・」
単独2位の尾崎健夫
前日2日目。「あいつはそのうち、勝手に落ちてくれるから」と、兄ジャンボにから かわれた弟ジェットが、踏ん張った。8番で残り223ヤードの第2打を、4アイアンで30 センチにつけてイーグル。持ち味のド派手なプレーが飛び出した。
そして最終18番では、「完璧なティショット、セカンド、パット」とつないで左上5 メートルの下りスライスをねじこみバーディフィニッシュ。首位と1打差の通算12ア ンダー、単独2位でホールアウトだ。
この1年間というもの、右ヒジの故障でろくにスコアも作れないゴルフが続いていた が、患部をテーピングで「痛いくらいに」がっちり固めてカバーして、ようやく戦え る体勢が整った今週は、復活への試金石。
この日3日目を「納得のいくゴルフ」で乗り越えることができたら、いよいよ自信も よみがえってくる。
ゲームは、首位と3打差の通算10アンダー6位タイまでに8人が並ぶ混戦模様。「首位 のシンゴも良いプレーヤーには違いないが、これだけ詰まっていれば明日は誰がとい うわけでなく、いちばん良いラウンドをしたヤツが勝つ。・・・それが自分であればい いんだが・・・。とにかく俺も、この先につながるゴルフが最後までできるように頑張 るよ」。
自らに期待を込めつつ、ジェットが2002年アジア・ジャパン沖縄オープン以来の最終 日、最終組に挑む。

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