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日本プロゴルフ選手権大会 2021

岩田寛と日光の思い出

日光と言えば…©JGTOimages
初日の「66」は、ボギーなしの5バーディという内容でもまだ、岩田寛は「獲り残しがあった」という。

今朝、突然の首痛も感じさせない好スコア。
「バックスイングに違和感がある。距離は、全然飛ばなかったですけど、それが良かったのかもしれない」。

ケガの功名で、雨中の5アンダーを記録。

ここ日光、といえば、自然と浮かぶ人がいる。
もう18年前だ。
ここで行われた2003年の「日本オープン」で、事前練習に来ていた片山晋呉と、知人を介して初めて出会ったのがこのコースだった。

練習を間近で見させてもらったが、「真っすぐしか行かない。ウッドで打っても同じところしかいかない。なんで練習してんだろう、と」。
不思議な気持ちになった。

さらにそのあと、なんと一緒に回れることに。
「緊張しました。オーラがビンビンでした。その時の晋呉さんは、怖いというより目ヂカラ凄い…」。
当時は、岩田が東北福祉大を卒業してすぐの年。
「僕のシャイの全盛期。どんだけ人の目を見て話すんだ、と。そんな目で見られても…と」。

今も変わらずシャイな岩田がつい饒舌に語るほど、強烈な印象が残っている。

「今週、月曜日に歩いてコースを見てたんですけどちょうど9番に晋呉さんがいて。その時のことを聞きに行きました」。
「覚えてるよ」と、言われて嬉しくなったという。

5年シードのタイトル戦で、5月の中日クラウンズに続く今年2勝目もにらめる好発進だが、そんなことより「晋呉さんのイメージが凄いんですよ、日光は…」。
強烈な記憶が残るコースで、勝って思い出を塗り替えるのも悪くない。

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