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金谷拓実が雪辱と感謝の全英オープン

どの試合でも、優勝を目指しています
史上最古のメジャー「全英オープン」は15日、イングランドのロイヤルセントジョージズで開幕する。

事前の公式会見に、新人の金谷拓実(かなやたくみ)が出席。
翌日から始まる本戦に向けて、「今日は最後の練習。しっかり調整していい状態で臨めるように頑張りたい」などと、意気込みを述べた。

大会は、アマチュアとして出た19年以来2度目で、初出場の前回は予選落ちだった。

出場権のある同年の「豪州オープン」でプロに紛れて3位に入り、再び、この舞台に戻って来られた。
その後、20年10月のプロ入りから2勝を重ね、アマ時と合わせてツアー通算3勝。
さらに今年は5月から日本を飛び出し「全米プロ」と合わせて欧米4試合を転戦。
満を持しての会場入りである。

「リンクスコースは、天候によって印象が変わってくると思うし、最後の16、17、18番は特に難しいコースが続く。初日のプレーが凄い大事になってくると思うし、アンダーで回るというのは、一つの目標になる」と、雪辱プランを語り、「この2か月間、海外のフィールドで、レベルの高い選手とプレーしてきた経験は2年前よりある。そういった意味で自信はある」と、貪欲に結果を求める。

予選ラウンドで同組になったアメリカのキャメロン・トリンガルは、今までにも何度か回った経験があるそうだ。
「どの試合でも優勝を目指したいと思っている。自分は自分のベストを尽くして頑張りたい」と、臆することなく我が道を貫く。

今週も、大学先輩の松山英樹と一緒に練習できるはずだったが、松山がまさかの欠場に。
「松山さんも、チームのスタッフのみなさんも、予防も対策もしっかりされていたのに陽性が出たというのは、いつなってもおかしくないと思うし、僕自身ももっともっと気をつけなくては」と、気が引き締まると同時に「今日、松山さんも回復されたと聞いたので、安心しました」と、一報に安堵。

2週後の東京五輪に向けては、松山との代表入りを目指して頑張ったが、星野陸也に敗れた。
「直後は落ち込んだりしたんですけど、今はもう、とにかく前を向いて、これからの試合で頑張っていこうと思っています」と、笑顔を見せた。

先週の8日には、リラックスソファー「Yogibo (ヨギボー)」を展開する株式会社ウェブシャークとの所属契約を、発表したばかり。
長時間の移動が伴う海外遠征では特に同社のネックピローが欠かせない旅のお供だそうだ。
締結直後の感謝をプレーに込めるにも、申し分ないタイミングである。

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