第7回大会(1979年)には、ここから勝ちあがった佐藤昌一が史上初となる本戦優勝を果たし、今でも記録に残る。
今年は、14人が進出。
29日に「66」の5アンダーを出して、トップタイ通過を果たしたのは新人の22歳、平本世中。
先週優勝の河本力は、同学年だ。
「おめでとう」と祝いの言葉は最初、出場権のなかった試合の会場で、顔を見て伝えることができた。
そして、開けた初日の「66」は、月曜日に続く再びの5アンダーで、河本には1打リード、首位とは2差の4位タイにつけた。
「昔から一緒にやってきた仲間。刺激になる」と、思いをぶつける好発進をした。
昨年のファイナルQTで36位に入って12月にプロ転向した。
新人の今年は、6月の「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」でデビュー戦を迎えたが、そこから3戦続けて予選落ちを喫した。
特に、初日に6位タイにつけた3試合目の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」は痛恨だったが、「技術というより気持ち」と、原因を徹底究明して今週の4戦目に挑む。
支えてくれたのは、学生時代から指導を受けるメンタルコーチの竹井隆一さんだ。
教えの基軸は「今の自分を許すこと」。
緊張は誰でもする。
「ダメなのは、緊張した自分を否定すること。緊張してもいい。自分を受け入れるだけで結果が違ってくると教えてくれた」。
初日の13番では月曜日も含めて今週初ボギーを打ったが「しょうがない。次頑張ろう」と、すぐに切り替え次の14番から連続バーディ。
総距離7500超の怪物コースでありのままをさらけ出す。
「以前は自分が完全でないといいプレーができない、と思っていた。焦って歩くスピードが速くなったり。自分では気づけなかった」。
マキロイや、スピースら海外選手のプレー動画で参考にするのも、スイングより歩き方やルーティンだ。
「ショットは十人十色。同じにしようとは思わないけど、打つまでのセットアップは何秒?とか。ほかの部分で取り入れようと思ってます。マキロイの歩き方? こう…なんか、ちょっと上に行くような感じかな?」。
今はやめたが、一時期は米・年間王者の歩行を真似して、実際にコースを歩いてみたり、試行錯誤を重ねてきた。
名前の「世中」は「せじゅん」と読む。
英語表記は「Sejung」。最後に「g」をつけたが、これはあだ名に起因した登録名で、本名は「せいちゅう」。
由来には「世界の中心で活躍できるように」との願いがこめられるが当の本人は、笑って「…日本でも厳しくね?」。
レギュラーツアーで予選通過もまだの今ではムリもない。
「世界で活躍できるような選手になりたいですけど、まずは日本で。あまり予選とか気にせず、明日も淡々と、自分がいまできる最大限のプレーをしようと、また一からの気持ちでやりたいです」と、すでに今日2日目も前半11番でバーディ先行し、奮闘中だ。
月曜日のマンデートーナメントから、優勝したのは過去7人。ちなみに河本が、初優勝から2週連続Vなら、新人では史上初。
史上7人目として親友の快挙をセジュンが阻止する??
今日2日目の中継は15:00から。BSフジ・フジテレビONEで放送されます。
※参考マンデートーナメントから優勝した選手
佐藤昌一 (1979年フジサンケイクラシック)
三上法夫 (1979年日本国土計画サマーズ)
Br.ジョーンズ (1985年三菱ギャラントーナメント)
井上信 (2004年ABCチャンピオンシップ)
小山内護(2010年長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ)
浅地洋佑(2019年ダイヤモンドカップ)