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サンドセーブ率1位。2季連続賞金シードの平本世中が語るバンカーショットのコツは

今季の初賞金シードは7人。
今年のツアーに出られる資格を持つ選手はざっと1200人以上いた中で、上位65人の頂に食い込むのは、並大抵ではない。


一方で14人が陥落した。
毎年、激しく入れ替わる競争の中で、2季連続で保つのも、それ以上に易くない。

昨季の初賞金シードを今季も維持した選手は11人(※下記一覧)。
プロ4季目の平本世中(ひらもと・せじゅん)は賞金48位で確保した。

出場わずか8試合で、初賞金シードを獲得した昨季は、賞金63位だった。
「今年はさらにランキングを上げることができましたし、シードを継続する、という目標も、達成できた」。

部門別ランキングのサンドセーブ率では1位を獲得した。
「1位になれるとは、思ってもいなかったので。満足感はあります」と、ジャパンゴルフツアー表彰式で、初戴冠の喜びを述べた。


バンカーからのショットは、ご両親の手ほどきでクラブを握った当初から好きだったそうだ。
「昔から、ハザードに入ったという感覚もなく打てていた」という。

遊びの延長が上達の秘訣だ。

「コツは普通のアプローチと同じ感覚で打つこと。今では芝生の上から打つよりも、上手く打てるようになったんじゃないか」と、自負するが「成績を残すためにはそもそも、バンカーに入れないことがベスト」と、大局も見る。



今年はトップ10が4回。
11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」では、初日に単独首位につけた。

そのままツアー初優勝を狙ったが、最終結果は27位。
ショットが乱れた2日目の「74」と、最終日の「76」を悔しそうにしていた。

「もっとパーオン率を上げて、チャンスパットを決めること」と、反省を即課題とし、「自分の強みを継続しながら、ほかの分野も伸ばして、来年は初優勝したい」。

初歓喜時のパフォーマンスもすでに頭にある。
「なんか、かっこいいかな、って」と、日ごろから“予行演習”にも余念がないのがこのキメポーズ。


「初優勝はこれでテレビに映ります」。
来季こそ、狙いを外さない。

⛳2シーズン連続2度目の賞金シード者
賞金10位 小木曽喬(おぎそ・たかし)
賞金12位 米澤蓮(よねざわ・れん)
賞金14位 金子駆大(かねこ・こうた)
賞金19位 蟬川泰果(せみかわ・たいが)
賞金30位 前田光史朗(まえだ・こうしろう)
賞金35位 細野勇策(ほその・ゆうさく)
賞金38位 鈴木晃祐(すずき・こうすけ)
賞金47位 中島啓太(なかじま・けいた)
賞金48位 平本世中(ひらもと・せじゅん)
賞金52位 杉原大河(すぎはら・たいが)
賞金67位 宇喜多飛翔(うきた・つばさ)

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