17番は「寄せに行った」という20ヤードのスライス⇒フックが、対面のカップ縁にガツンとぶつかりカップイン。
さらに最後18番パー5は、2日目まで2オン狙い。
でも、「左が浅くて池もあり、初日はボギーを打っている」。
土曜日から切り替えた3打目勝負も奏功。
128ヤードから1.5メートルにくっつけ、7バーディ2ボギーの「65」。序盤は1差に16人並んだ大混戦から、2位と1差で抜け出した。
一昨年末のプロ転向から2季目。
昨年のデビューから数えて15戦目で自身初の単独トップだ。
昨年のファイナルQTは59位で今季のレギュラーツアーはほとんど出られず、先月、茨城県で行われた大会予選を5位で突破し、権利を得た本大会が、今年自力で出られる最後の試合。
主戦場のABEMAツアーでは賞金4位につけており、次週のシーズン最終戦「ディライトワークス JGTOファイナル(茨城県・取手国際GC東コース)」で「少しでも上へ」と、気持ちを入れたばかりで、「まさか、今週首位に立つとは思っていない」。
大チャンスに目が輝く。
アダム・スコットと、2サムラウンドで大ギャラリーに恵まれたのは、初出場を果たした昨年大会の3日目だった。
「英語は上手くないですが・・・」と、おずおずしながら会話し「自分もいち人間。大勢に見られていれば緊張するし、そこはあらがわずにプレーしている、と言っていた」と、今も大事な思い出にする。
2年連続の来日では、「彼も忙しそうで・・・」と、今年は挨拶程度しかできなかったが、「アダム選手が僕のSNSをフォローしてくれてて、僕もさせてもらってます」と嬉しそう。
2013年マスターズ覇者から学んだトップスターの振る舞い方。
「去年のラウンドは、凄く良い経験になっています。その状況を明日、再現したい」。
登録名の「世中=せじゅん」はあだ名で、本名は「世中=せいちゅう」。
世界の中心で活躍できますように、とのご両親の願いがこめられている。
日曜日も中心でいられますように。