実は、開幕前からショットの状態が良くなく、初日は計6点で49位。
「予選を通るのが精いっぱいかな」と低い見積もりが、2日目にあれよと急上昇した。
前半9ホールはバーディ・ボギーを2度繰り返した。
ストロークプレーなら一進一退だがツアーで唯一のポイント制なら、「ボギーを打ったときには、バーディ獲って1点余ったというような感じで。2歩進んで一歩下がると考えながらゴルフができた」と、ダメージも半減。
一転、後半9ホールで上り4連続バーディを獲るなど12点の荒稼ぎだ。
通算20ポイントまで加点し、「我慢した甲斐があった。後半、大爆発できてよかった」と、週末のV争いに割って入って喜んだ。
2年連続飛距離1位でツアー通算2勝の河本力(かわもと・りき)や、先週の「中日クラウンズ」で初優勝を飾った米澤蓮(よねざわ・れん)らと同学年。
「次は僕が」と強い思いはひとまず抑え、「まずは自分のゴルフをしっかりやる」と、1打と向き合う。
出場わずか8試合ながら、昨年10月の「日本オープン」を最終日最終組で戦い3位に入るなど、賞金63位で初シード入りを果たした今季、「今まではスポット参戦でしたが1年フルで出られるというので気持ち的に気楽にゴルフができている」と、気負わず挑む。
契約メーカーの今期物は、偉大な漫画家・藤子不二雄さんの生誕90周年を記念して代表作「パーマン」と「コロ助(キテレツ大百科)」と「ドラえもん」のコラボ。
どのキャラクターもお気に入りだが、ポイント制の今週は「パーじゃダメだからパーマンはダメ」と、いったんタンスにしまい、かわりに出してきたのは「ドラえもん」。
なんでもかなえてくれるポケットから出してほしいのは、「ティショットが入るクラブ。ホールインワンを頼みたいな…」と5点加点のイーグル連打をおねだりし、「100点くらい取れそうですね」とニッコリした。
※本大会の競技方法はツアーで唯一のステーブルフォード(ポイントターニー)です
<ポイント配分>
・バーディ=2点
・イーグル=5点
・アルバトロス=8点
・パー=0点
・ボギー=1減点
・ダブルボギー以上=3減点