「来年は出たいと思って見ていたので。今年デビューして、最大の目標だったので、今年選手として出場できたというのは凄く幸せです」。
怪物ルーキーの河本が、米ツアーデビュー戦で力試しだ。
総距離7000超のコースで、米選手と対等する今季1位の平均326・41ヤードがどこまで活きるか。
「ABEMAを主戦場に、レギュラーはまだちょっとだけ、と思っていた」という今季、主催者推薦で出た8月の「Sansan KBCオーガスタ」で初優勝と、嬉しい番狂わせが起きた。
さらに、9月の「バンテリン東海クラシック」でさっそく2勝目を飾り、賞金6位で今大会の出場リストに食い込んだが、先週のJGTO主催「For The Players By The Players」も含めてV直後の2戦ともに予選は敗退。
「調子は悪くない。なんで予選落ちたんだろうって考えても、心の状態が一番大きい」と、反省と復習もちゃんとしてきた。
「どんな状況であっても毎日3アンダー出す」と、堅実にスコア設定し、「前のめりにならないように、自分を抑えて、焦らず余裕を持たせる」。
コースの外でも日頃の訓練として「道を譲る」と、車の運転や、歩行中も心がけているそうだ。
「25歳までに絶対に主戦場に」と、目標に据える米ツアーで、まず今週はデビューの一歩。
「もちろんトップ10、優勝したいという気持ちはある。でも、自分より格上の選手しかいないと思っているので。今週はどれだけ自分ができるかを見たいという気持ちの方が強い」と、ショットはどれだけ怪リキでも真摯に、でも胸に抱く夢は大きく。
「目標の選手たちとプレーできるのは嬉しい。でも、自分もアマではなくプロになったので。憧れとか雲の上とかではなく、追い越す、いずれ抜きたい、という気持ちです。自分が世界の一位になるんだという、強い気持ちを持ってやっていく」キリっと宣言。
しかし11日火曜日の練習日にコースで五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレにばったり出会ったときにはド緊張。
大きな体をモジモジして「一緒に写真を撮ってください」。初々しく2ショット写真におさまる様子は、まだ22歳のルーキーそのものだ。
日本の怪物リキが米選手相手にどこまで渡り合えるか。こうご期待だ。