約2週後に、男子ゴルフのシーズン開幕を控える中、23歳の河本力(かわもと・りき)と杉原大河(すぎはら・たいが)が登場。偉大な師匠の前で、今年の活躍を誓った。
同じ四国出身で、小1から大親友という2人。
「タイガにはかなわなかった」「いや、リキには・・・」と、互いに高め合い、切磋琢磨してきた。
プロ転向前にはまず杉原が、2019年のABEMAツアーで史上3人目のアマVを達成すると、2021年には河本も同ツアーで優勝。
4人目のアマVで追随した。
そして、プロ転向直後の昨季は、河本が初優勝から一気に2勝を飾ると、杉原はABEMAツアーの賞金ランキングで10位に。
今年前半期の出場権にこぎつけた。
追いつけ追い越せの弟子2人。
「私から言うことは何もない」と、大勢の聴衆に紛れて断言したのは、ツアー48勝と4度の賞金王を誇る中嶋常幸(なかじま・つねゆき)だった。
2人とも、中嶋主宰のゴルフアカデミーの出身者で、中嶋も認める規格外の飛ばし屋である。
「中嶋さんに、世界で戦う上で大事なのは飛距離だと教わりました」と河本は、ルーキー年の昨季、トレーニングと肉体改造を駆使して飛距離日本一に。
「リキには、高校2年の夏にいきなり60ヤードも置いて行かれて衝撃を受けました」と、ライバルの怪力に目を剥く杉原の日頃の鍛錬もまた、負けず劣らずである。
師匠の中嶋は、「僕が教えたことを継続するだけでなく、さらに進化をさせている。2人がゴルフ界を変えていく。日本の宝」と、褒めちぎった。「メジャーでも活躍できる2人」と、太鼓判を押した。
「今年は賞金王と、メジャー出場が目標です」と河本がリキ説すれば「まずはシード権の確保。そしてレギュラーツアーで1勝です」と、杉原。
リキ対タイガ。追いかけっこはまだまだ続く。