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中日クラウンズ 2024

病み上がりも怪力。河本が3アンダー発進

病み上がりでも怪力だ。
河本力(かわもと・りき)が「67」の3アンダーで回って好スタートを切った。



昨季、2年連続飛距離1位で、最長記録も更新した。
規格外れの飛ばし屋は、左右にOBゾーンが見える和合で、「ショットが完璧。打てるホールはどんどん打つ」と、この日は2、5、6、9、10、11、14、18番の計8ホールでドライバーを強振。

難攻不落で果敢に攻めた。


その分、シビアなピン位置には「セカンドが難しくなる状況も多かった」と7バーディに対して、前半インの9ホールで4つボギーが集中するなど、「2番アイアンで刻んだほうが…」と、思案する場面もあったが、「その中でも冷静にプレーができた」というのは同伴のベテラン2人の存在だ。

「お二人の雰囲気やリズムの安定感が自分にもいい影響を与えてくれた」と、和合で2勝の片山晋呉や、同1勝の近藤智弘を手本に後半アウトの3バーディで挽回し、初日を6位タイで終えられた。


今オフは、ダッシュや、ランニング量を増やして97キロから93キロの減量に成功。

「身体のキレが上がって、幅にも打てるようになっているので絞ってよかった」と、満足していたのに、先週の欧州共催では開催前に扁桃炎を発症。

40度の熱と喉の痛みで何も食べられずにさらに4キロ減。
89キロまで体重を減らして「自分の中では軽く感じる。90ないと少し不安」と目下、好物の焼肉三昧で挽回中だが豪打は維持。

和合をねじ伏せ得るパワーにそん色ない。


先週は、せっかく日体大後輩の中島啓太が、欧州ツアー制覇後に初凱旋だったが体調不良のせいで一緒に食事もできなかった。
ゆっくりお祝いもできなかったが、「啓太の優勝はめちゃくちゃうれしかったし、自分も余計に向こうで戦いたい気持ちになりました」。

すぐにまた、旅立った後輩の置き土産は頭でしっかり咀嚼する。

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