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最終日の組合せ<ザ・ロイヤル・トロフィ>

敗退を喫した2日目。ジョーの胸にほんの少し後悔がよぎる…
欧州チームに逆転を喫した大会2日目。キャプテン・ジョーは、ほんの少し後悔していた。この日、小田孔明と石川遼の日本ペアが、カールソンとハンソンに大敗し、「ほんとうに、彼らを3組目に置いて良かったのかどうか」。

初日のフォアサムでは先陣を切って、モンゴメリーとマルティンに快勝した。
「その勢いのまま、今日もトップで行かせたほうが良かったのではないか?」。
そうしたら、カールソンとハンソンの強豪ペアにも、当たらなかったかもしれない。
2日目も、第1組で回ったモンゴメリーに、連勝できたかもしれない。
しかし、今さら言っても仕方ない。

それに、プレーイングキャプテンのモンゴメリーは、小田と石川組が何番目で回ろうと初めから、カールソンとハンソン組をぶつけてくるつもりだったかもしれないのだ。

「…それは、モンティにしか分からないことだよな」と独り言のように言い聞かす。

何より、後悔なんかジョーらしくない。
「出来れば、最終日を同点で迎えられたら…」。もちろんそれが一番良いには違いないが、過去を振り返っていても仕方ない。
「欧州チームはフォアボールに強いってことは、最初から分かっていたことなんだ」。
だから、落胆はしていない。
それよりむしろ、みながどうにか1ポイント差にとどめてくれたことを、喜ぶべきだ。

そして、反省は最終日の組合せにしっかりと生かした。
「明日のシングルスマッチは今日大勝してくれたウィとリャンをトップにしました。真っ先にポイントを稼いでくれると信じているから」。

そうだ、キャプテンにあと出来ることは選手たちを信じるのみ。
泣いても笑ってもあと1日。
いよいよゲームは、シングルスマッチを残すのみ。
「ポジティブに戦えば、必ず結果はついてくる!!」とメンバーたちに呼びかけた。

<最終日(シングルスマッチ)の組合せ>

11:06 チャーリー・ウィvsサイモン・ダイソン
11:15 W・リャンvsコリン・モンゴメリー
11:24 小田孔明vsアレキサンデル・ノーレン
11:33 ジーブ・ミルカ・シンvsロべルト・カールソン
11:42 プラヤド・マークセンvsパブロ・マルティン
11:51 石川遼vsピーター・ハンソン
12:00 ガガンジート・ブーラーvsソレン・ケルドセン
12:09 トンチャイ・ジェイディvsヘンリク・ステンソン
  • 「遼をトップに持っていったほうが良かったんじゃないか…」反省の言葉がついこぼれ出た
  • しかし、ウィとリャンの嬉しい大勝もあった。
  • 中国と韓国ペアは2日目にチームで9バーディの快進撃!(左から中国のリャン、韓国のウィ)
  • 昨年から負け知らずだったチーム・タイは世界ランク7位のステンソンに敗れ…

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