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ABC チャンピオンシップ 2007

小田孔明が4位タイに

上がり2ホールで、連続バーディフィニッシュ。ホールアウトした時点で首位タイにも、「優勝はないでしょう」と、サバサバと言った。後続組は、まだチャンスホールを残している。可能性のないツアー初優勝を願うよりもむしろ、小田の心に強くあったのは「このままなんとか5以内に入ること」だった。

というのも今季ファイナルQTの資格で参戦している小田には、1週間のオープンウィークを経て行われる次の三井住友VISA太平マスターズの出場権がなかった。
日照時間の関係で、参加人数がグっと減る秋のビッグトーナメントで、優先順位が繰り下がってくる可能性は皆無に等しい。

それでも、すでに来季の初シード入りを決めている小田は「なんとか今年は全試合に出場したい」という思いがあり、そのためにもこの週は、直近のトーナメントの出場権が与えられるトップ5位入りが絶対条件だったのだ。

だから、順位は結局4位タイまで下がったが、悔しくない。
9月に痛めた左肩はこの週から使いはじめたキャビティアイアンで負担が減って、痛み止めでどうにかおさまる程度まで回復しているが、気温が冷え込むとすぐにぶり返す。
「来週の休みでレントゲンを取って、治療法を考えたい」。
最終戦の頂上決戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」も含めた残り4試合は念願のフル戦。万全の体勢で臨みたい。

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