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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2010
地元・出身の小田孔明が好発進
そして次の18番は、ティショットであわや2発OBの大ピンチだ。
打ち直しの3打目も、最初と同様に左のOBゾーンに消えた。
「1ホールで“10”を覚悟した」。
ますます暗雲モードはしかし、初めの1打が思いがけず、白杭の中に残っていて、小躍りしたい気分。
しかもひとまずいったんカート道まで出して、残り180ヤードはラフからの3打目を8番アイアンで8メートルに乗せた。「これで今日のパーオン率100%が実現した」と胸を張り、このチャンスも沈めてバーディに、今度はたちまち息を吹き返した。
後半のアウトコースで3バーディは、トータル5アンダーで7位タイ。
「今年こそ賞金王」を胸に誓った今季は開幕戦で連覇を飾り、幸先の良いスタートを切ったと思った。
だが怪我とショットの不振も重なって、6月以降は予選落ちばかりが目立ち、徐々に順位を下げていった。
「そろそろ、エンジンかけないと」。危機感をスコアにつなげて好発進だ。
大会の地元・福岡は飯塚市出身の32歳は、「今週は遼くんより応援が多いかも」と豪語したあと、「それは言い過ぎですけど」と、いたずらな笑み。
「でもバーディを取るたびにたくさん拍手をもらって励みになります」。
声援に後押しされて、後半戦からまたダッシュをかけるつもりだ。