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社団法人日本ゴルフツアー機構 会長・島田幸作より新年のごあいさつ
2006年の初春を皆さまとともにお迎えできることを、心よりお慶び申し上げます。
昨年の7月28日、日本ゴルフツアー機構は念願の法人格を取得し、文部科学省所管の「社団法人 日本ゴルフツアー機構」として生まれ変わりました。
これもひとえにトーナメント主催者、特別協賛各社、ならびに(社)日本プロゴルフ協会、(社)日本女子プロゴルフ協会、(社)日本ゴルフトーナメント振興協会をはじめとする関係各団体のご尽力と絶大なるご支援の賜物と深く感謝いたします。
「社団法人 日本ゴルフツアー機構」は、スポーツによる国際交流の担い手たるスポーツ団体として、スポーツの素晴らしさと感動をわが国や世界の人々に提供する使命をおびました。プロゴルフ競技に関する競技水準の向上とゴルフの振興にこれまで以上に貢献するとともに、次代を担う子供たちや青少年の健全な育成に寄与していく責務があります。
子供たちに夢を与え、ゴルフという素晴らしいスポーツに取り組んでもらうには、まずプロゴルファーがエチケットとマナーを遵守し、ゴルファーとしての手本を示さなければなりません。
ご存知のように、ゴルフはプレーヤー自身がレフリーであり、世界共通のルールの下で楽しまれています。エチケットとマナーを守れば、たとえ言葉は通じなくても世界中の人々とコミュニケーションをとることができるのです。
ここ数年、私たちはゴルフの原点を顧みて、エチケットとマナーの強化に努めてまいりました。今年も引き続き努力し、より一層ゴルフファンとの交流を深め、皆さまから愛されるツアーを築いていく所存です。素晴らしきプロゴルファーたちによる熱いプレーをご期待下さい。
昨シーズンを振り返りますと、片山晋呉選手が2年連続して賞金王を獲得しました。過去、2年連続賞金王に輝いたのは青木功選手、尾崎将司選手、中嶋常幸選手の3人だけで、それぞれが“一時代”を築いた名プレーヤーたちです。
片山選手の連続賞金王は、ジャパンゴルフツアーにとって待望久しかった中心的プレーヤーの誕生であり、今シーズンも素晴らしいプレーを魅せてくれるものと期待いたします。
現在、ジャパンゴルフツアーはゴルファーとして心技体が最も充実するといわれる30代のプレーヤーが中心になっています。片山選手をはじめ今野康晴選手、深堀圭一郎選手、伊沢利光選手、谷口徹選手…ら同年代での激しい競争は、必ずツアー全体のレベルを引き上げてくれるものと確信いたします。
ツアーの環境を整備し、ツアープレーヤーのレベルアップを図り、質の高いジャパンゴルフツアーの実現に取り組んで7シーズン目、私たちが掲げた目標が着実に実を結んでいることに確かな手ごたえを感じます。
今、世界のツアーはアメリカPGAツアー、ヨーロッパツアーなど6つのフェデレーションが連携しあって活動しています。この1月には日本、アジア、ヨーロッパの3つのツアーがサンクションして「第1回ザ・ロイヤル・トロフィ」が行なわれるほか、毎年12月にはアジアとの共同主管による「アジア・ジャパン沖縄オープン」を開催しています。また今年は一昨年に続いて2度目の「日韓対抗戦」も予定されています。
選手においても、今年もジャパンゴルフツアーから丸山大輔選手がアメリカPGAツアーに、倉本昌弘選手と尾崎直道選手がチャンピオンズツアーに参戦します。世界最高峰のツアーで、どんな活躍を見せてくれるか。世界のフィールドで戦うジャパンゴルフツアーの選手たちの活躍が楽しみでなりません。
最後に、ゴルフ業界をとりまく環境は依然厳しいものがあるにもかかわらず、今年もツアー29試合、チャレンジトーナメントにおいては1試合増えて14試合が開催できる運びとなりました。これもひとえにトーナメント主催者、特別協賛各社、各ゴルフ団体関係者らのご理解とご支援、多くのゴルフファンのあたたかいご声援の賜物と感謝いたします。
私たちは皆さまのご期待に沿えるよう、公益法人としての責任を果たすべくより一層邁進していく所存です。何卒、これまで同様皆さまのご支援、ご協力を賜りたくお願い申し上げます。
2006年正月
社団法人 日本ゴルフツアー機構
会長 島田 幸作