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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2005

尾崎健夫「行くしかないわな」

次週のツアー最終戦、ゴルフ日本シリーズJTカップは今年のツアー優勝者と賞金ランク25位までの選手にしか出場権がないため、ジェットにとってはこれが自身の最終戦になる。
現在、賞金ランク78位。
来季のシード権確保のため、最低あと400万円は稼がなければならない。

「それができなければ・・・まあ、行くしかないわな」。

もしこのシード権争いから脱落すれば、来月に熊本県の『くまもと中央カントリークラブ』『グランドチャンピオンゴルフクラブ』の2会場で行われるファイナルクォリファイングトーナメント(ファイナルQT)に行く腹づもりはできている、とジェットは言った。

ツアー通算15勝をあげながら、昨年、一昨年と賞金ランクによるシード権からは外れている。
もっとも昨年までは、『生涯獲得賞金25位内』という出場資格があったが、それも今年から規定が変更になり1回1年限りしか適用できなくなった。

まさに、がけっぷちに立たされて、ジェットが静かに覚悟を決めている。

「今週は、予選通過するのはもちろんのこと、気力をふりしぼってやらなくちゃいけない。もし落ちたらQTを受けざるを得ない。調子が良い悪いうんぬんじゃなく・・・パズルを一個一個埋めるような感覚、と言ったらいいのかな。非常につらい状況だけども、その中でも遊び心を持ってやらなくちゃいけないと思ってる」。

ジェット流の表現で、このシビアな戦いを表現した。

今週はジェットのほかにも、湯原信光や渡辺司、芹澤信雄、東聡らこれまでは『生涯獲得賞金25位内』の出場資格で参戦していた選手たちが、同じく危機を迎えている。


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