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三井住友VISA太平洋マスターズ 2003
2位タイの近藤智弘
2位タイの近藤智弘
予選2日間は26歳、同い年の矢野東との組み合わせに、お互い大いにライバル心を燃やしながらプレーした。前日初日は、前半で近藤がリードしながらも猛烈な追い上げを食らって、1打差で逆転負け。
この日2日目は、そのリベンジだ。今度は近藤が、1打差で矢野を下してトータルスコアで、2人が並んだ。
最終18番では、そのとき通算7アンダーだった矢野は1.5メートルのイーグルチャンスを、8アンダーだった近藤はバーディチャンスを迎えていた。2人で、「入れてカーチスと最終組で回ろう」と話し合った。
今年の全英オープン覇者、ベン・カーチスも26歳。矢野は、98年の日米大学ゴルフ選手権でともに戦った相手でもある。
「2人で9アンダーにして、3人で最終組で回って盛り上げようよ!って矢野君と言ってたんです」(近藤)。
せっかくの“計画”は、2人ともチャンスを外してあっけなく流れてしまったが、大会はまだ2日間、残っている。
近藤は、今年春からより安定性あるショットを求めて、ドローボールからフェードへのスウィング改造に踏み切っていた。「まったく、180度の変化」に戸惑い、その影響で最近まで低迷が続いていたが、ようやくここに来て思い通りの球が打てるようになってきた。グリーン上も、今週からナマリを張ってパターへッドを15グラム重くし、振り子のイメージでストロークするようチェンジして好調。
「ショットもパットも、久々に良い感じ。明日から、意気込んでいきます!」と近藤。矢野も、「優勝争いの中で、自分なりのゴルフをしたい」と闘志を燃やしている。
決勝ラウンドは、“26歳”パワーが炸裂しそうだ。