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ダンロップフェニックストーナメント 2007

片山晋呉「いま、マスターズに行けたらいいのに」

日米欧の賞金王対決に挑戦したのは昨年のこの大会。ウッズと、ハリントンとの最終日最終組で戦って改めて悟った。「やっぱり彼らに勝つには、日本じゃないと難しいって」。
何度も挑戦して跳ね返されたメジャーの壁。「アウェイ」では無理でも「ホーム」なら彼らに勝つことも不可能ではない。

世界各国のトッププレーヤーが集う今大会は、その絶好のチャンスだ。
「・・・7年前みたいにね」。
海外の強豪を破って大会初制覇。そして自身初の賞金王に輝いた2000年の再現を目論んでいる。
「あの優勝は、自分の中でものすごく大きなものだったし、語り継がれていくものだと思うから」。
2度目のタイトルに、片山ががぜんやる気だ。

この日2日目は11番でスーパーショット。木の間からわずかな隙を狙ってピンチをしのいだ。「ダブルボギーでも

おかしくなかったから。あのホールはイーグルみたいなもの。あれが今日の流れを作ってくれた」。
大量アンダーは期待できないこの難コースでは、こんなパーセーブすらゲームの流れを一気に変える。

現在、賞金ランク1位を走る谷口徹とは、2692万1564円差。
今大会の優勝賞金は4000万円。
通算6アンダー3位タイ浮上に、4年連続5度目の賞金王も射程にとらえた。
「まだまだ全然。なんだかんだで最後まで引きずると思っているから。いまは全然気にしていない」とはいえ、「このまま終わったんじゃ、面白くないからね」とニヤリ。

賞金レースにも大きな鍵を握る今週は、絶大な信頼を置く谷将貴コーチを国内戦で初めてキャディに起用。
昨年、一昨年のマスターズではすでに経験済みの“名コンビ”は今年9月から、来年のマスターズをにらんだ調整を始めている。
それも「いま、マスターズに行けたらいいのに」と2人で残念がるほどピークを迎えているだけに、期待が高まる。

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