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2006年度ジャパンゴルフツアー表彰式<3>

日本ゴルフツアー機構(JGTO)では、わが国のゴルフトーナメント界の発展に多大なる貢献をされた方を表彰し、その功績を永くたたえる趣旨で、2001年よりJGTOゴルフトーナメント功労者を選出してまいりました。

今年もゴルフジャーナリストの皆様と、ジャパンゴルフツアー選手会理事会のJGTO理事会メンバーと、当ホームページ上にてファンの皆様より広くご投票いただきました結果、故・浅見緑蔵氏が選ばれました。

これまでは、7月のUBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズの会場で行っていたその受賞式。
今年の第6回は、12月4日のジャパンゴルフツアー表彰式に場を移し、華やかにとり行いました。

浅見氏は、1908年明治41年東京生まれ。小学校3年でキャディを経験し、のちに昭和天皇のキャディをつとめられたことでも有名です。

18歳でプロ入り。
1927年の第1回日本オープンではアマチュアの赤星六郎氏に破れ、惜しくも2位でしたが、翌年の日本オープン、日本プロでは19歳の若さで優勝されました。

さらに3年後には日本オープン、日本プロ、関東プロを制して“3冠王”となり、日本の「ウォルター・ヘーゲン」との呼び声も高く、同年には、日本人として初めてアメリカ大陸に遠征されました。

その後も日本代表として、全米オープン等の海外ツアーに参戦。1963年には第2代日本プロゴルフ協会理事長に就任。日本ゴルフ界の発展のために尽力されました。

ご本人に代わって、受賞式に駆けつけてくださった長男・勝一氏にはJGTO会長の島田幸作より、当機構のロゴマークをかたどった純金製のメダルを贈りました。

登壇した浅見氏は「父が数々のタイトルを取ったころに、私が生まれました。そのあと、不幸にして第二次世界大戦が始まりました。本人はもっと活躍したかったことと思いますが、いま改めてこうして素晴らしい賞をいただいて、天国で喜んでいることと思います」と話し、いまは亡きお父様の面影に、いっとき思いを馳せておられました。

過去のJGTOゴルフトーナメント功労賞受賞者一覧
第1回(2001年)中村 寅吉 氏
第2回(2002年)故・宮本 留吉 氏
第3回(2003年)林 由郎 氏
第4回(2004年)故・戸田 藤一郎 氏、陳 清波 氏
第5回(2005年)故・小野 光一 氏
第6回(2006年)故・浅見緑蔵氏

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