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マスターズトーナメント初日
予選ラウンドをいわゆる『ビッグ5』、世界ランク上位5人に入るフィル・ミケルソン、アーニー・エルスと回ることになった片山。前日水曜日は「2人にナメられたまま終わるんじゃないか…そういう不安で夜も眠れなかった。こんなプレッシャーは久々だった」と打ち明ける。
しかし、飛距離こそ所々で置いていかれる場面はあったものの、この日初日は引けを取らぬプレーで懸命に食らいついた。
「力は及ばないが、自分のやることさえやっていれば、行けるんじゃないか」との自信も出てきたという。
プレー中、片山が目を見張ったのは2人から立ちのぼる「勝ちたい」という気迫。
「エルスは、スタートで手が震えていた。ミケルソンは、キャディと異常なほどに喋り続けていた。僕は『届くんじゃないかな?』程度で、あれほどの思い入れは持てないから…」。
メジャーという舞台での世界ランカーのプレーを間近にして、例年以上に刺激の多い1日だったようだ。
「明日は、1打でも2人に離されないように。僕の感じでは、ウルトラEのスーパープレーで1日2アンダーが出るか出ないか。1アンダーが出たら万々歳。(トータル)3オーバーを、2オーバーにするつもりでやる」と生き生きと、テレビインタビューに答えていた。