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マスターズ最終日、片山晋呉は44位

この日は2度のチップインもあった。5番で長い難しいパットを決めて、ガッツポーズも飛び出した。ティショットはフェアウェーをほとんど外さず、満足のできる内容だった。

それだけに、悔やまれるのは前日3日目。
初日は7オーバースタートに「手も足も出ないのかな」と思った。
しかし2日目。渾身のパープレーで決勝ラウンド進出。
「その1日で、体力、気力を使い果たした」。
その夜は、興奮状態でほとんど眠れず、疲れも取れないまま朝を迎えた。
「起きるものつらく、十分に充電できないままスタートした。前の日にあのゴルフをしたあとで、体力が残っていなかった」という。

3日目の80が響き、6度目の挑戦は結局通算15オーバー44位タイに終わった。
連日の寒さ、厳しいコンディションに「もっともつらかった」マスターズトーナメント。

だからこそ、同時に課題も見つかった。
「あれだけフェアウェーキープできているのだから。あとはパーオン率を究めて4日間、大人しくプレーさえできたら、面白いことになる…かもしれない」。
その表情は、新たな希望に輝いていた。

韓国のY・E・ヤンは通算13オーバー、インドのジーブ・ミルカ・シンは通算14オーバーで初のマスターズを終えた。
優勝は、米アイオワ州出身のザック・ジョンソン。タイガー・ウッズの追撃をかわして初のメジャータイトルを手にした。

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