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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2007
初出場組はほかにも
2007年度の絶好調男が小田だ。ファイナルQTの資格で参戦した今年は賞金ランク9位に食い込み初シード入りを早々にモノにして、あと足りないのはツアー初優勝だけ。
この最後のチャンスに賭けたいところだが、いまは左肩痛に加えて「ショットのときに、ときどき足がつる」と、とても大きなことを言える状況ではない。
まして、先週まで2週連続の予選落ちには、父・憲翁さんに心配をかけどうしだ。
今年夏に実家の屋根から転落。一時、心肺停止という瀕死の重傷を負いながら、奇跡的に一命を取りとめた憲翁さんだが、自身のリハビリもそっちのけで「俺のことばっかり気にしてるから・・・」。
三国志のヒーローの名を取って“孔明”と命名し、「ぜひお前も天下取りを」と願う父の思いになんとしても報いたい。
マークセンは今年7年目、優作は5年目のシードの常連。今大会は、とっくに経験済みとの印象があるが、以外にもこれが初出場だ。
「やっと、出られた」とは優作。
今季未勝利ながら、トップ10入り7回。優勝争いにもたびたび絡み、賞金ランクは自己最高の14位で夢の舞台の切符を手にした。
「毎年、当たり前のように出られる選手になりたい」と目標を語り「今年最後のチャンス。最終日には、優勝も狙える位置にいたい」とこの最終戦でのツアー初優勝も視野に入れた。
賞金ランク19位で出場権を手に入れた岩田は、その優作と東北福祉大の同期。シード元年の今年は何度か初優勝のチャンスもあったが、あと一歩のところで逃している。
先週のカシオワールドオープンでも優作とともにV争いを繰り広げ、最終日に一時は首位に立ちながら、結局10位タイ。
「・・・最後に、いつも崩れるんです」。
もともと、あまり感情をあらわにしない選手ということもあり、「まだ、試合で一度もガッツポーズをしたことがない」と打ち明ける。
「怒りのほうの感情はすぐに出ちゃうけど・・・喜びが自然に出るような場面をまだ経験していない。今週はぜひ、無意識にガッツポーズが飛び出すようなプレーがしたい」。
スケートボードからゴルフに転向した異色プロ。
シニアの資格認定プロの父・光男さんに叩き込まれたスイングは、片山晋呉も絶賛するほど。
才能豊かな26歳が、土壇場の頂点を狙っている。