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ANAオープン 2007

髙橋竜彦「7アンダーは、たまたま出たスコアじゃない」

悔し涙を流したのは、いまから2ヶ月前。連覇をにらみ乗り込んだ7月のUBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ。その2日目に、ディフェンディングチャンピオンは吐き捨てた。「2日で終わりなんて、本当にみっともない!」。

ゴルフの調子はけして悪くない。しかし気負うあまりに思うようなゴルフができないもどかしさ。
まさかの予選落ちを喫し、人知れず涙を流した。
そのあともしばらく低迷が続いたが、ここにきてようやく調子が戻ってきた。

「考えすぎていたと思う」。
もともと、生真面目な性格からか、「アバウトになれない」。つい完璧を求めてしまう。
それでかえって煮詰まってしまう。

分かっているだけに、「我慢していれば、良いこともある」と、良い意味で開き直るよう心がけ、ようやく復調のきっかけをつかみつつある。

今週は、ヘッドに絡みつく寒冷地特有の洋芝対策に7番ウッドを投入。
「3番アイアンではラフから脱出できない」と、状況に応じて上手くギアを使い分け、2日連続で60台をマーク。
通算7アンダー首位タイに、「たまたま出たスコアじゃない」と胸を張った。
苦しんで、悩み抜いた末に迎えた今季初のV争い。
「明日もバーディが量産できるように、思い切ってやる」と、気合を入れた。

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